アレルギー疾患リウマチ科|千葉中央メディカルセンター

SPECIALITY診療科案内

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アレルギー疾患リウマチ科

患者さんへ

免疫は本来外敵から自己を守る仕組みの一つですが、生まれながらに備わっている自然免疫と、出生後異物に接触するうちに生じる獲得免疫があります。外来の異物に対する獲得免疫が過剰だったり(アレルギー)、一方外来物でない自己の身体成分に対する反応が見られたり(膠原病/リウマチ性疾患)、更に自然免疫の変調(自己炎症性疾患、リウマチ性疾患に含まれる)が見られることがあります。当科はこれら疾病の診療を担当します。
これらの免疫異常についての学問は20 世紀後半以降著しく進歩しました。21世紀に入って治療の分野で更に進歩が見られています。関節リウマチは、全国に70~80 万人も患者さんが居ますが、今ではほぼコントロールできる疾病となりました。高齢社会になって血管炎やリウマチ性多発筋痛症が増えていますが、診断が早ければ緩解も早いです。
当院の唾液検査はシェーグレン症候群診断に大変役立っています。
手足の血流障害をサーモグラフィーで評価する検査は、施行出来る医療機関が殆どなく なってしまいましたが、当院では研究の形をとって行っていて、血管の異常を詳細に観察します。
当院は、アレルギー疾患地域基幹病院のひとつとなっています。スギ花粉症、ダニによるアレルギー性鼻炎の舌下免疫療法は有効です。アナフィラキシーの自己注射も有用です。

対象疾患

アレルギー アレルギー性鼻炎(花粉症)、アナフィラキシー、蕁麻疹、気管支喘息、アレルギー性腸炎、
薬剤アレルギー
リウマチ性疾患・膠原病 関節リウマチ、シェーグレン症候群、全身性エリテマトーデス、強皮症、混合性結合織病、多発性筋炎、
皮膚筋炎、血管炎、リウマチ性多発筋痛症、成人スチル病、ベーシェット病、他

アレルギー・リウマチ性疾患とは
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  • 猪熊 茂子

    猪熊 茂子 Shigeko Inokuma

    役職 アレルギー疾患リウマチ科部長
    専門分野 リウマチ・膠原病、アレルギー、温泉気候医学、物理医学
    資格 日本リウマチ学会専門医・指導医
    日本アレルギー学会専門医・指導医
    日本温泉気候物理医学会温泉療法専門医
    日本内科学会認定内科医
    労働衛生コンサルタント
    日本体育協会公認スポーツドクター
    その他 業績の詳細はこちら
  • 三池 聡 Satoshi Miike

    役職 非常勤医師
    専門分野 膠原病、アレルギー、一般内科
    資格 医学博士
    日本内科学会総合内科専門医
    日本リウマチ学会専門医
    日本アレルギー学会専門医
  • 田村 潤 Jun Tamura

    役職 非常勤医師
    資格 日本内科学会総合内科専門医
    日本リウマチ学会リウマチ専門医

診療担当表

受付時間
午前
8:15~11:00
田村 潤 猪熊 茂子
(偶数月第3週は
 完全予約制)
三池 聡 猪熊 茂子
午後
13:00~16:00
猪熊 茂子
13:00~診療開始
猪熊 茂子
偶数月第3週は休診
三池 聡
(完全予約制)
猪熊 茂子

休診・代診情報

休診・代診日 AM/PM 診療科 医師 備考
4/30(火) PM アレルギー疾患リウマチ科 猪熊 茂子 休診
5/1(水) AM・PM アレルギー疾患リウマチ科 猪熊 茂子 休診
5/2(木) AM・PM アレルギー疾患リウマチ科 三池 聡 休診
5/15(水) AM アレルギー疾患リウマチ科 猪熊 茂子 予約のみ
5/15(水) PM アレルギー疾患リウマチ科 猪熊 茂子 休診
5/16(木) PM アレルギー疾患リウマチ科 三池 聡 休診
5/17(金) AM・PM アレルギー疾患リウマチ科 猪熊 茂子 休診
5/21(火) PM アレルギー疾患リウマチ科 猪熊 茂子 休診
5/22(水) AM・PM アレルギー疾患リウマチ科 猪熊 茂子 休診
5/24(金) AM・PM アレルギー疾患リウマチ科 猪熊 茂子 休診
5/30(木) PM アレルギー疾患リウマチ科 三池 聡 休診
5/31(金) AM・PM アレルギー疾患リウマチ科 猪熊 茂子 休診
6/13(木) PM アレルギー疾患リウマチ科 三池 聡 休診
6/27(木) PM アレルギー疾患リウマチ科 三池 聡 休診

医師の急な都合により、休診情報を掲載できない場合がございますので、ご了承ください。

診断、治療ともに進歩しているアレルギー・リウマチ性疾患
―疾病を持ちながら通常の日常生活が送れます―

免疫異常とは?

外来異物に対する免疫が過剰に働くのがアレルギーで、異物でなく自己の身体成分に対して免疫反応がみられるのが自己免疫です。これらは生後に獲得する免疫に係る異常ですが、生まれながらに備えわっている自然免疫の異常もあります。これら免疫異常についての学問は20 世紀後半に著しく進歩しました。21 世紀に入って更に治療の分野で進歩が見られています。

「アレルギー疾患」

アレルギー疾患の一代表とされてきた気管支喘息の死亡数は、1950 年代には1万数千人でしたが漸次減じ、1995 年以降更に減じて2016年には1454人でした。しかし、アレルギー性疾患の患者数自体は増えているとされます。
特に最近では食物アレルギー、薬剤アレルギーが多く認められるようになり、最もきついアレルギー現象であるアナフィラキシーは減ってはいず、2018 年の死亡者数は51 名でした。アナフィラキシーは、強い蕁麻疹のみでなく、ショックや呼吸障害を伴って意識消失、失禁にまでも至ります。発現時の自己注射が広く用いられるようになっています。
国民病ともいわれるスギ花粉症には、舌下免疫療法が有効で、大変広まっています。

「リウマチ性疾患」

膠原病は、半世紀前は稀少な難病とされ、1973 年に始まった国の難病(現在では特定疾患)対策の対象疾病に含まれました。2015 年初頭には、対象特定疾患が 330 疾病に広げられました。関節リウマチ以外の殆どの膠原病は対象とされていますが、診療費補助についてはそれぞれの患者さんの重症度によります。正確な診断の下に過不足ない治療が行われれば、よいコントロールが得られ、「難病」のイメージは当たらなくなっています。
合併症や治療の副作用についても感染症、薬剤障害とも経験が積まれて回避され易く、回復し易くなっています。

早期関節リウマチ患者さんの手の MRI 画像。
白く見える部分が炎症。

別の関節リウマチの患者さんの手首の関節エコー画像。
滑膜が厚く血流の増加(黄色)が見える。