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医療法人社団誠馨会
千葉中央メディカルセンター

〒264-0017
千葉市若葉区加曽利町1835-1
TEL:043-232-3691
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午前8時15分〜

※来院前に必ず各科の診療時間をご確認ください。

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http://www.ccmc.seikei-kai.or.jp/

  • 当院は2012年10月に日本医療機能評価機構ver.6.0による認定更新をしました。

メディカルEYE

2010年12月01日発行
糖尿病センター 部長 徳山 芳治
M-eye No.11 糖尿病

糖尿病とは血液中の糖分、すなわち血糖が高くなった病態です。
高血糖が持続すると血管の壁にある内皮細胞や臓器の細胞はストレスを受け傷害されてしまいます。長い年月の障害が糖尿病特有の合併症、たとえば糖尿病網膜症、糖尿病腎症、糖尿病神経障害などを引き起こすと同時に、動脈硬化の進展を早め、脳梗塞、心筋梗塞、閉塞性動脈硬化症などを高率に合併します。このように糖尿病はその合併症がその人の人生を左右する病気であるといってもいいでしょう。

そもそも糖尿病は糖尿病になりやすい体質を持った人が、糖尿病になりやすい環境に置かれたときに発症する病気、すなわち遺伝と環境で決まる病気です。誰でも糖尿病になるわけではありません。糖尿病の遺伝子は毎年次々に発見されているものの、まだ遺伝診断の臨床応用には一部を除いてまだ10年先のことになりそうです。親族に糖尿病がいる場合は自分も糖尿病の遺伝素因を持っている可能性があります。しかし遺伝は変えられなくても環境は変えられるから、糖尿病の遺伝をもっていても必ず糖尿病になるとは限りません。実は多くの場合糖尿病の遺伝素因を持つ人はインスリンという血糖を下げるホルモン分泌の予備能が不十分です。一方、糖尿病になりやすい環境とは、肥満、過食、運動不足など内臓脂肪が蓄積し、筋肉量が減少する環境のことをいいます。人は年齢とともに内臓脂肪の増加と筋肉量の減少によりインスリンの働きが悪くなっていきます。このとき遺伝的にインスリン分泌の予備能が足りない人は糖尿病になり、インスリン分泌が充分余力のある人は糖尿病になりません。では遺伝的にインスリン分泌の悪い人はどうすればよいのでしょうか?それは肥満、過食、運動不足という現代社会の一般環境から逃れることです。現代は、お腹が減ったときにいつでも手を伸ばせば食べ物が口に入る時代、美食を求める時代、歩ける範囲でも車に乗っていく時代。汗をかいて腹をすかせて、おかずの少ないご飯にありついた数十年前は糖尿病という病気がとっても少なかったことを思い出しましょう。

糖尿病は毎年のように新薬ができています。血糖を下げる薬の大半はインスリンの分泌を高めるか効き目をよくするかのいずれかです。どちらも血管内の糖を細胞の中に入れて血糖を下げるわけだから当然細胞は肥えてきます。摂取カロリーが多いまま薬で血糖を下げると必ず体重が増えてくるのはこのためなのです。運動して筋力をアップすればよいのですが、運動不足では脂肪太りになってしまいます。

今後は、食欲を抑える薬、糞便や尿中に余分な糖を排泄させる薬も出てくるでしょう。糖分というのは生物が生きていく上で最も重要なエネルギーであり、それが無いことは死さえ意味します。従って現在の血糖値を維持しようとするのは生物としての本能であり、この本能を押さえ込むのは容易なことではありません。現時点で“これさえ飲めば副作用なく食欲が抑えられる”という薬は存在しないし、“運動せずに体脂肪をとり筋力をつける薬”もありません。本人が糖尿病を何とか克服したいという強い気持ちを持って本腰を入れることが最も効果的な治療の第一歩です。


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ロコモティブシンドローム(運動器症候群)
2010年12月01日発行
健康スポーツセンター 

皆さん「ロコモティブシンドローム」という言葉をご存知でしょうか?
内臓脂肪が溜まった状態を示すメタボリックシンドロームは、ご存知の方も多いと思いますが、同じように現在、問題視されているのが運動器(骨、関節、筋肉等)の傷害により要介護および要介護のリスクが高まった状態を示す「ロコモティブシンドローム(ロコモ)」です。要介護になる人の2割は関節の病気や転倒・骨折等の運動器が原因となっています。

身近な方にも、骨粗鬆症、変形性膝関節症、変形性腰椎症などの方がおられると思います。運動器障害は50歳以降に多発し、そのピークは70歳代です。運動器傷害になると歩くことが苦になり、運動不足→障害の悪化→要介護状態→寝たきり、と悪循環に陥ります。これを防ぐには、筋力の維持・増強が重要です。

ロコチェックに一つでも当てはまる方は、ご自身の生活を見直し、足腰の強化、運動の実施をお勧めします。
運動を始めることに年齢制限はありません。ただし、すでに関節等に痛みがある方は、まずご自身の運動器の状態を専門医に相談してみましょう。


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