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医療法人社団誠馨会
千葉中央メディカルセンター

〒264-0017
千葉市若葉区加曽利町1835-1
TEL:043-232-3691
受付時間
午前8時15分〜

※来院前に必ず各科の診療時間をご確認ください。

看護師の一日の様子などもご案内

http://www.ccmc.seikei-kai.or.jp/

  • 当院は2012年10月に日本医療機能評価機構ver.6.0による認定更新をしました。

メディカルEYE

2012年04月01日発行
消化器内科 部長 須永 雅彦
M-eye No.27 食べ物から感染する肝炎にご注意(A型、E型肝炎)
A型肝炎ウイルス(HAV)およびE型肝炎ウイルス(HEV)は、ともに経口感染すること(食べ物を介して感染)、一本鎖RNAウイルスであること、急性肝炎を引き起こすこと、などの共通点があります。

経過;

HAVは感染後2〜4週間の潜伏期間後に急性肝炎を発症します。発熱(38℃以上)と全身倦怠感、関節・筋肉痛の前駆症状後に黄疸が出現します。肝機能(AST/ALTや胆道系酵素)も著明に上昇しますが、徐々に改善します。(通常慢性化はしません)。頻度は低いものの重症型から劇症化するケースもあり、また、他臓器に合併症をきたすこともあります(腎不全、再生不良性貧血、膵炎、胆のう炎など)。HEVの場合、多くは不顕性感染(発病しないこと)で終息しますが、感染者の一部は2〜9週間の潜伏期間後に急性肝炎を発症します。全身倦怠感、食欲不振、嘔吐、発熱、黄疸などの自覚症状が出現します。肝機能は徐々に改善し、多くは1か月以内で軽快治癒しますが、重症型から劇症化するケースが20%程度みられます。臓器移植あるいは血液疾患などごく一部の例を除いて、慢性化はありません。

診断;

HAV=血中のIgM-HAV抗体検出、HEV=血中のIgM-HEV抗体、HEVRNA検出により診断します。
感染経路など;HAV=一般的には衛生環境が悪い地域で、感染者の糞便に排泄されたHAVが飲料水や食物などを介して感染します。日本国内では、カキなど生の貝類摂取による、冬から春にかけての季節発生が特徴です。海外では、汚染された輸入食品を介した散発例も報告されています。なお本邦では1994年にA型肝炎ワクチンが認可されており、海外渡航者には接種が奨められています。HEV=人獣共通感染症と認識されている唯一の肝炎ウイルスです。患者数が多い北海道では、豚のレバーやホルモン(腸管)を生または加熱不十分で摂取して発症した例が報告されています。イノシシやシカなど野生動物の肉や内臓を摂取して発症した例、また海外では生の貝類摂取による感染例も報告されています。シカやイノシシなど野生動物の肉等は生で食べないようにしましょう。また豚レバーをはじめとする豚肉についても、生で食べないようにしましょう。加熱調理の際に中心部まで火が通るよう十分に加熱すれば、ウイルスが感染性を失うため、感染の危険はありません。

※当院は検体を千葉大学病院に委託してHEVの検査(HEVRNA測定)を行うことが可能です。


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尿の検査って何をしているの?
2012年04月01日発行
中央臨床検査室 

皆様にお渡ししている採尿カップは白く、底に円が描いてあります。なぜでしょうか?

カップが白いのは尿の色を観察するためです。一般的な尿は淡黄色ですが、健康な人でもビタミン剤やお薬などの影響で他の色になってしまうことがあります。底に描かれている円は、尿の濁りをみるためです。尿が濁っているときには、円が見えにくく、細菌や赤血球、白血球、上皮細胞などが含まれていることがあります。
このように、色や濁り、臭いなど 尿の状態を観察し検査をしています。

この試験紙では 比重、pH、タンパク質、ブドウ糖、ケトン体、ビリルビン、潜血、ウロビリノーゲン、アスコルビン酸(ビタミンC)の9項目をみることができます。
採尿していただく注意といたしましては、ビタミンCを含んだ尿では、正しい結果が出ない項目もあります。検査の前はジュースやお茶などは避けた方が良いでしょう。
女性の方は、生理中に尿検査をすると潜血が陽性に出てしまうことがありますので、医師や検査技師にご連絡ください。

尿沈渣検査では、顕微鏡下で尿に含まれる細胞や細菌、結晶などを見ています。
尿の中には結晶や細胞など様々なものが含まれ、それらを観察することにより、尿路系だけではなく全身の状態を推測することができます。
尚、健康な人でも出てくる細胞や結晶もあり、医師は総合したデーターに基づき、診断をしています。
例えば、右の写真はシュウ酸カルシウムの結晶です。
健康な人でも、稀に出ることがあります。

尿検査といっても試験紙を使う定性検査、顕微鏡で見る尿沈渣、生化学的検査など、様々な検査があります。
採っていただいた尿から、医師の指示により、様々な検査がなされ、患者様の治療に生かされています。


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