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医療法人社団誠馨会
千葉中央メディカルセンター

〒264-0017
千葉市若葉区加曽利町1835-1
TEL:043-232-3691
受付時間
午前8時15分〜

※来院前に必ず各科の診療時間をご確認ください。

看護師の一日の様子などもご案内

http://www.ccmc.seikei-kai.or.jp/

  • 当院は2012年10月に日本医療機能評価機構ver.6.0による認定更新をしました。

メディカルEYE

2014年08月01日発行
整形外科 宮川慶
M-eye No.53 ロコモティブシンドロームとは?
図1
図1

●ロコモティブシンドロームとは?

005年には65歳以上の高齢者が人口に占める割合が20%を超えるなど、日本では高齢化が急速に進み、高齢者の運動疾患が急増しています。介護保険の要介護認定で「要介護」となった主な原因は、脳卒中27.3%、認知症18.7%、老衰12.5%につづき、関節疾患9.1%と骨折・転倒8.4%が挙げられ(東京都平成17年度調査) 、要介護となる理由として運動器疾患が重要になっていることも明らかになってきました。
ロコモティブシンドローム(運動器症候群、以下)とは、 要介護となる危険の高い状態を表す言葉です。運動器の機能低下が原因で、日常生活を営むのに困難をきたすような歩行機能の低下、あるいはその危険があることを指します。メタボリックシンドロームが推定2000万人とされるのに対し、ロコモティブシンドローム(以下ロコモ)は推定4700万人と言われています。メタボリックシンドローム対策として運動が推奨されていますが、同時に運動不足解消の為の運動だけではなく、中高年者では膝や腰の変性が効率に生じていることに対する配慮が必要になります。
ロコモには、すでに局所の疾患が発症している状態から、検査のみで発見できる状態まであります。自覚症状は、関節の痛みや下肢のしびれなどがあり、発症すると歩行困難などの症状が現れ、関節障害や転倒・骨折に繋がります。放置すれば、介護が必要な状態へ進行しますので、ロコモもメタボと同様に、『予防』が大切です。
図1の7つのロコチェックをやってみましょう。チェックが一つでも入れば、ロコモの可能性があります。ロコモの場合は、その歩行能力に合わせたトレーニング(ロコモーショントレーニング:以下ロコトレ)が必要です。また、関節の痛み、筋力の衰え、ふらつきなどが最近、急に出現していたり悪化している場合、そのほか健康に不安がある場合などは、医療機関の受診をお薦めします。

図2
図2

●ロコトレは、鍛える『意識』と、『継続』が重要。

『なぜ』『どこ』を鍛えるのか。
ポイントは、まず、正しい歩行に必要な筋肉を意識すること。そして、正しい歩行が関節の負担を減らし、転倒予防に繋がります。
日常生活するうえではあまり筋肉を意識しない平地歩行・階段歩行などでも、地面を蹴る・バランス保持・ショックを吸収するなど、下腿三頭筋・腸腰筋・前脛骨筋・大腿四頭筋などを使っています。(図2参照)この筋肉を衰えさせずに維持することが非常に大切です。
ロコトレを行う上でのポイントは、『痛み』の伴うトレーニングは行わないことです。『鍛える』と『過負荷』は紙一重です。痛みを感じそれが消失しない場合は、整形外科を受診して、痛みの原因疾患の治療をお勧めします。そして、『継続』することが何より重要です。継続のための工夫として、トレーニングノートの作成や、ロコトレ仲間を作るなども良いでしょう。

 日本整形外科学会では、ロコトレの重要な二つの運動として、開眼片足立ちとスクワットを推奨しています。バランスと下肢筋力の向上に極めて有効ですが、正しい方法で実行し、継続することが重要です。
 開眼片足立ちの方法は簡単で、片足で立ち他方の足を軽く上げます(床に足が付かない程度で大丈夫です)。左右1分づつ、1日3回行うことが目安と言われています。その際に、倒れそうになったらすぐにつかまれるような机や手すりなどの横で行うようにするとよいでしょう。
 スクワットは、下肢筋力に効果の非常に高い運動です。体重が足の裏の真ん中にかかるように、足は軽く広げ、踵から30°くらい外に開き、ゆっくりと膝を曲げて腰を落とし、立ち上がります。コツがつかみにくい場合は、椅子の前に立ってまずは椅子に座ります。この動作を数回繰り返し、次に座りきらずに途中で止めて立ち上がってみましょう。膝が前に出た無理な姿勢や深く腰を落とし過ぎると、膝の痛み等を誘発する恐れがありますので、腰を後ろに引き、便座に座るような姿勢をイメージし、5〜6回を、1日3回程度行いましょう。
 

ロコトレの詳細は、日本整形外科学会 ロコモティブシンドロームパンフレットをご参照ください。
http://www.joa.or.jp/jp/public/locomo/locomo_pamphlet.pdf

図3
図3

●骨粗鬆症は、『早期発見・早期治療開始』で、個々に合わせた治療が可能です!

ロコモの原因には、骨粗鬆症、変形性膝関節症、変形性股関節症、変形性脊椎症などが挙げられます。そのうち、骨粗鬆症は主因といえますが、特に日本では、「予防」が不足しています。骨粗鬆症により、大腿骨頸部骨折、脊椎圧迫骨折、橈骨遠位端骨折、上腕骨骨折などを起こし易くなります。
骨粗鬆症とは、骨強度の低下によって、骨折しやすくなった状態をいいます。(図3参照)
診断は、既存骨折の有無(レントゲン)、骨密度検査、採血・採尿検査など、いずれも簡便な検査で診断が可能です。もちろん当院でも診断・治療を積極的に行っています。
骨粗鬆症の治療には、様々な日常の内服薬があり、月1回だけ内服する薬もあります。また、注射でも、毎日・週1回・半年に1回など、様々です。薬の強さも各々に違いがあり、続けやすさもまた異なります。患者さんの生活習慣や家庭環境などや、個々の病態や嗜好に応じたテーラーメード治療が可能です。
骨強度に不安のある方は、整形外科の受診をお勧めします。骨粗鬆症を早期発見・早期治療してロコモーションシンドロームの予防をしましょう!

まとめ
*『健康長寿』がロコモ予防の目的。
*ロコモの『早期発見・早期予防』がポイント。
*ロコトレは鍛える『意識』と、『継続』が重要。
*骨粗鬆症は『早期発見・早期治療開始』で、個々に合わせた治療を!


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夏の水分補給
2014年08月01日発行
診療技術部 栄養課

暑い夏がやってきました。
しっかり水分補給していますか?

私たちの身体は約60%以上が水分で できているといわれています。この水分は体内で栄養を運んだり、老廃物を排出したり、体温を調節したりと様々な働きをしています。

通常 私たちの体内の水分バランスは一定に保たれています。
ところが、汗をたくさん かいたりして体内の水分が不足すると体温を うまく調整することができなくなり、体温が上昇してしまいます。
同時に塩分や糖分のバランスが 崩れて「熱中症」になる可能性が高くなります。

成人の場合、体内水分が1%欠乏すると「のどが渇く」、2%だと「強い のどの渇き」「ぼんやりする」10%では「失神」、
20%を超えると生命に危険を及ぼすといわれています。
「のどが渇いた」と感じているときには、すでに身体の水分量が不足している状態であるといえます。

◆ <上手な水分のとりかた>

「脱水予防=たくさん水を飲む」と思われがちですが、食事からとる水分量もあるため、飲む水の量は調整することも大切です。1日を通して3食の食事から とれる水分は約1ℓくらいなので、飲み物でとる水分の目安量は約1〜1.5ℓくらいが望ましいでしょう。

◆ポイント!

①水分補給は こまめに!
一度に水分を大量にとると、心臓や腎臓に負担がかる可能性があります
1回 200ml前後を目安に1日6〜8回くらいに分けて飲むと良いでしょう。
②注意したい飲み物 
スポーツドリンク・炭酸飲料:大人が1日に摂取する糖分の目安量20〜40gほどです。
スポーツドリンクや炭酸飲料のペットボトル1本=500mlあたりの糖分は20〜60gにもなり、水のような感覚で たくさん飲んでしまうと1日に必要な糖分を飲み物だけで上回ってしまうことになります。
特に血糖値の高めの方や、体重の多い方は注意が必要です。飲む量や回数などにも気をつけて、上手に利用しましょう。

カフェイン入りの飲料:コーヒー・紅茶・緑茶などはカフェインを含み、利尿作用があるため、長い時間身体を動かす場合の水分補給には水やカフェイン含有の少ない飲料がお勧めです。

アルコール:アルコールにも利尿作用があります。炎天下での飲酒や、飲みすぎに注意したいものです。また 飲酒後の水分補給も心がけましょう。

夏の水分補給に気を配ることは とても大切です。しかし一見 脱水とは関係のない季節も注意が必要です。
私たちの皮膚や呼気からは毎日1ℓもの水分が無意識のうちに失われ、気がつかないうちに脱水状態に陥っている可能性もあります。こまめな水分補給を心がけましょう。


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