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医療法人社団誠馨会
千葉中央メディカルセンター

〒264-0017
千葉市若葉区加曽利町1835-1
TEL:043-232-3691
受付時間
午前8時15分〜

※来院前に必ず各科の診療時間をご確認ください。

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http://www.ccmc.seikei-kai.or.jp/

  • 当院は2012年10月に日本医療機能評価機構ver.6.0による認定更新をしました。

メディカルEYE

2014年10月01日発行
糖尿病センター 堀江篤哉
M-eye No.55 患者と病院が一体となって治療に取り組みましょう

 体を構成している細胞一つ一つは、ブドウ糖をエネルギー源としています。血液中のブドウ糖を細胞の中に取り込ませる働きをするのが、膵臓で作られるインスリンです。インスリンがうまく働かないと、血液中のブドウ糖が細胞の中に取り込まれないため、血液内のブドウ糖の濃度(血糖)が高くなり、糖尿病を発症します。

 糖尿病は大きく分けると、1型と2型の2つのタイプに分けられます。
2型糖尿病は本邦の糖尿病患者の約9割を占め、生活習慣病と言われているタイプです。2型糖尿病は、一つの原因によって発症するのではなく、遺伝的素因や生活習慣(食生活・運動習慣)など複数の要因が重なって発症します。

遺伝的素因を持つ人は、そうでない人に比べてインスリン分泌能が低いことがわかっています。また、加齢や過食・運動不足により筋肉量が減り内臓脂肪が増えると、インスリンの効きが悪くなってきます(これをインスリン抵抗性といいます)。2型糖尿病は、インスリン分泌低下とインスリン抵抗性の増大の2つが重なることで発症する疾患と言えます。親族に2型糖尿病の方がいる場合は、自分自身も遺伝的素因によりインスリン分泌能が低い可能性がありますが、過食や肥満・運動不足にならないように生活環境を変えることで、インスリン抵抗性を起こさないようにして糖尿病の発症を抑制することができます。逆に、親族に2型糖尿病の方がいなくても、生活習慣により、インスリン抵抗性が強くなると2型糖尿病を発症することもあります。

 一方、1型糖尿病は、生活習慣とは関係なく、免疫機能の異常のために自分自身のインスリン産生細胞(膵臓内にあるβ(ベータ)細胞)が、破壊されてしまい、インスリンが作られなくなってしまう疾患です。
1型糖尿病は生涯インスリン注射が必要になります。

 糖尿病は、よほど高血糖にならなければ自覚症状はほとんどなく、検診で偶然発見されるケースも多々見かけます。
 では、自覚症状もなく元気に生活できているのに、なぜ治療をしなければいけないのでしょうか。
長期間高血糖が持続すると、血管の壁ある内皮細胞が障害され、糖尿病特有の様々な合併症が引き起こされます。網膜症による失明や神経障害による手足のしびれ、腎症による腎不全は細い血管の障害により起こります。また、心筋梗塞・脳梗塞・閉塞性動脈硬化症による足壊疽などは太い血管の障害により起こります。
 これらの合併症は、急に起こるものではありません。数年から十数年かけて自覚症状のないまま、少しずつ血管が障害されて起こるものなのです。何らかの症状として自覚した時には、合併症として完成したときです。その時に、慌てて治療を開始しても十数年かけて障害された血管を元に戻すことは不可能です。そのため、自覚症状のない、初期の段階からしっかりと血糖コントロールをしていく必要があるのです。
 合併症の予防にはHbA1c(ヘモグロビン・エー・ワン・シーと読みます。最近2-3ヶ月間の血糖値の平均点を表す数値です)を7%未満に抑えることが重要と考えられています。

 糖尿病治療の基本且つ最も重要なものは、食事療法と運動療法です。
 カロリー摂取を抑え、肥満を解消することはインスリン抵抗性の改善につながります。
 運動療法は、過度な運動は必要ありません。体を動かすことで、ブドウ糖が細胞内へ取り込まれやすくなります。まずは、1日20〜30分程度の散歩をするようにしましょう。
 食事・運動療法を行っても、血糖コントロールがつかない時は、内服薬による治療が必要となります。最近ではインクレチン関連薬や、尿中へのブドウ糖の排出を促進するSGLT2阻害薬など、治療薬の選択肢もかなり増えてきました。それでもHbA1cが7%未満にならなければ、インスリン療法が必要になります。
 インスリン注射はだれでもいやなものです。しかし、十年後、二十年後に合併症で苦しまないために、最近はより早期にインスリンを導入していく傾向です。

 残念ながら糖尿病は完治することはなく、
             一生付き合っていかなければならない疾患です。
 そして、医者の力だけでは血糖コントロールを良好に保つことも不可能です。
 患者・医師・メディカルスタッフが一体となって治療に取り組むことが重要だと思います。


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条件付MRI対応ペースメーカーについて
2014年10月01日発行
診療技術部 臨床工学課

 徐脈治療に利用される体内植え込み型ペースメーカは、MRI検査に対応しない医療機器として長く取り扱われてきました。
 MRI検査は、磁力を使い生体情報を画像化する検査法であり、様々な疾患の早期発見や診断・治療に利用されており、非常に重要な診断装置です。

 しかし、体内植え込み型ペースメーカは近年急激な進歩をとげており、電池寿命の向上、本体の軽薄化など様々な機能や改良が進められており、その一つとしてMRI検査への対応がなされました。

 ぺースメーカ治療を受けられる患者様の90%以上が65歳以上ということとからも、MRI検査に対応するペースメーカの開発は長く待ち望まれてきました。
2012年10月より、当院においても条件付MRI対応ペースメーカの植え込みが開始されました。

条件付きMRI 対応ペースメーカシステムのMRI 検査は、いくつもの基準を満たした認定施設でのみ可能です。
当院でもMRI撮影による施設認定を取得し、条件付MRI対応ペースメーカ患者様へのMRI撮影も実施しています。
(文責 臨床工学技士 角野健太)


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