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医療法人社団誠馨会
千葉中央メディカルセンター

〒264-0017
千葉市若葉区加曽利町1835-1
TEL:043-232-3691
受付時間
午前8時15分〜

※来院前に必ず各科の診療時間をご確認ください。

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http://www.ccmc.seikei-kai.or.jp/

  • 当院は2012年10月に日本医療機能評価機構ver.6.0による認定更新をしました。

メディカルEYE

2014年12月01日発行
和漢診療科 医長 地野充時
M-eye No.57 和漢診療科のご紹介

「和漢診療」という言葉を聞いたことがありますか?
耳慣れない言葉かもしれませんが、実はこの言葉は岩波書店の広辞苑(第六版)に載っています。その意味として「和漢の医方に現代西洋医学の視点を組み合わせた診療」と解説されています。これだけでは何となく分かったような、分からないような印象を受ける方も多いかと思いますので、少し詳しくお話してみたいと思います。

日本では江戸時代までは漢方医学が医療の中心をなしていました。
しかし、明治時代になると西洋化・富国強兵をめざす政府の方針により、医師になるためには西洋医学の試験に合格しなくてはいけないことになりました。そのため、漢方医学は急速に衰退し、西洋医学が医療の中心となりました。
したがって、現在、当院を含め日本のほとんどの病院では西洋医学を中心に診断および治療が行われています。西洋医学は、色々な検査により原因を追究し、それに対して治療を行うというスタンスを持っています。様々な西洋医学的治療の発達により、以前では不治の病とされていた病気も克服できるようになってきたことは素晴らしい西洋医学の進歩と言えます。
しかし、西洋医学が急速に進歩してきた反面、医療現場では逆に様々な問題も出現してきてしまいました。例えば、各種検査を行なっても何も異常も認められないものの、様々な症状を訴える患者さんに対しては、原因がわからないので治療をすることに難渋してしまいます。
このように西洋医学だけでは十分な治療ができないことがあるという認識のもと、近年再び漢方治療が注目されてきています。

では、我々の行なっている治療(和漢診療)と江戸時代まで行われていた伝統的な漢方治療とはどこが異なるのでしょうか?
現在、我々のように和漢診療科に所属している医師は、当然のことながら日本の医師国家試験に合格しており、ある程度の西洋医学の研修を行っています。
つまり、和漢診療科では漢方治療の良いところと西洋医学の良いところの両方を知っている医師が診療に従事しているので、目の前の患者さんにはどちらの治療の方がメリットがあるのかを考え治療にあたることが出来るのです。
例えば、高血圧や糖尿病の治療は漢方薬よりも西洋薬の方が優れているので、漢方薬のみで治療をすることはせずに、降圧薬や血糖降下薬を使用することを優先します。この点は江戸時代までの西洋医学を知らない漢方医と大いに異なる点です。当院には西洋医学の様々な専門家がおりますので、専門的な西洋医学的アプローチが必要と考えられるときには専門医に紹介していますし、当科でも西洋薬と漢方薬を併用して治療することもあります。
なお、当科では漢方薬のエキス製剤及び煎じ薬を使用していますが、健康保険が適応されます。

次に、実際の外来では我々がどのような診察をしているかについて、具体的にご紹介します。
我々は患者さんから話を聞くだけではなく、必ず脈・舌・腹の診察をします。この中でもお腹の診察は日本で独自に発達した診察法で、現在中国ではほとんど行われていません。
患者さんを診察して得られた症状や所見などの様々な情報を、陰陽虚実・気血水・五臓などの漢方独特の考え方で解析し、患者さんの漢方医学的な病態(これを漢方用語で「証」と呼びます)を把握します。そして、これにあった最適な漢方薬を処方しますが、これを「随証治療」と呼んでいます(図)。
この「随証治療」こそ、我々漢方専門医の得意とするところです。
実際、西洋医学的には異常がなくても、漢方医学的には異常があるということはしばしば認められます。我々漢方専門医は「随証治療」を行うことで、西洋医学的には治療が難しい患者さんにもアプローチすることが可能です。
今まで色々な病院等で治療を行っても症状の改善が認められない方は、是非和漢診療科を受診されることをお勧めいたします。

当院は西洋医学だけでなく、和漢診療も行なっている日本でも数少ない病院の一つです。和漢診療を取り入れることで、患者さんにとって最良の医療を提供していきたいと考えています。


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副作用のお話
2014年12月01日発行
 薬剤部

薬には副作用が必ずあります。
このように書くと怖いと感じる方が多いと思いますが本当です。ただし、全ての人に起こるわけではなく、症状の程度も様々です。製薬会社や厚生労働省には1つの薬に対して、全国から多くの情報が集まるため、軽微なものを含めると必ず副作用が存在するということになるわけです。

さて、副作用には大きく2つあります。1つは薬が効き過ぎる場合。血圧を下げる薬で低血圧になったり、血糖を下げる薬で低血糖になったりと本来の効果が強く出た場合に起こります。薬の効果は、人によって差がありますし、同じ人でも、その日の体調によっても変わる事があります。他の薬との飲み合わせが影響するかもしれません。もう1つは本来の効果とは別の効果や症状が現れる場合。風邪薬や花粉症の薬で眠たくなったり、特定の薬を飲むと蕁麻疹が出たりといったことです。

副作用を気にしすぎると、薬が飲めなくなり治療が出来なくなりますが、一方で、放置すると重大な事故に繋がる可能性もあります。病気によっては強い副作用を承知で治療をしなければならない事もあるのです。説明する側として非常に気を遣う場面だと言えます。
安全な治療を行うためにも、過去に副作用を起こしたことのある方は、いつ・どの薬で・どのようなことが起きたのかをお薬手帳に記入し、医師や薬剤師に伝えてください。


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