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医療法人社団誠馨会
千葉中央メディカルセンター

〒264-0017
千葉市若葉区加曽利町1835-1
TEL:043-232-3691
受付時間
午前8時15分〜

※来院前に必ず各科の診療時間をご確認ください。

看護師の一日の様子などもご案内

http://www.ccmc.seikei-kai.or.jp/

  • 当院は2012年10月に日本医療機能評価機構ver.6.0による認定更新をしました。

脳卒中センター
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脳卒中について

 脳卒中は脳の血管が破れたり詰まったりして起こる脳の異常によって生じる病気です。脳血管障害と表現されることもありますし、ずいぶん前には「中風」と表現されていた事もあります。脳の働きとして、手足を動かす、全身の感覚の処理をする、意識を維持する、言葉を理解したり表現したりする、バランスを保つなどがあります。脳卒中になるとこれらの働きが滞るため手足の麻痺、感覚の低下、意識障害、バランス障害・めまい等が生じます。
 昭和50年代半ばまでは日本の死亡原因の第一位は脳卒中でしたが、悪性腫瘍(癌)、心臓病の割合が増加し、昭和59年からは死因第3位となりました。近年は肺炎に次いで第4位となっています。しかし脳卒中の患者さんは減少している訳ではなく、入院患者統計では死因1位から3位のどの病気よりも多いことがわかります。
 また、要介護の原因となる疾患では脳卒中(脳血管障害)が第1位であることが示されています。
 つまり脳卒中は死亡原因としての割合は減少しているものの、患者数はまだまだ多く、一度かかると自立した生活が困難になる可能性が高い病気ということです。

    
脳卒中の種類

 脳卒中には脳の血管が詰まることで生じる虚血性脳卒中(脳梗塞・一過性脳虚血発作)と血管が破れることで生じる脳出血、くも膜下出血が代表的な病気として挙げられます。
 全国的な統計では虚血性脳卒中が75%程度、脳出血は20%弱、くも膜下出血は5-6%程度を占めていますが、当院では脳出血が若干多い状況です。

    
脳卒中の治療と結果

概要

 脳卒中患者さんのかなり多くの方は膀胱炎や肺炎(特に飲み込む機能が低下することで生じる誤嚥性肺炎)を併発されますが、これらの予防や適切な治療によって最終的な生活レベルの改善がされます。早期にリハビリテーションを行うことで離床を進めることが有効であることも証明されています。
 当院で脳卒中ケアユニットを設置しており、早期離床と合併症管理を行う体制をとっています。

虚血性脳卒中(脳梗塞,一過性脳虚血発作)

 虚血性脳卒中は血管が詰まる原因や詰まる血管の太さ別にいくつかの種類に分類されますが、中でも心臓でできた血液の塊が動脈に流れてきて脳に行く太い血管が突然詰まる心原性脳塞栓症が最も重症です。虚血性脳卒中の25%から30%程度が心原性脳塞栓症と考えられていますが、その原因の多くは心房細動という不整脈です。心房細動を指摘された場合は心原性脳塞栓症になる可能性がありますので、突然の麻痺や言語障害などが生じた場合はただちに救急車を要請するように御家族を含めて意識することが重要です。
 虚血性脳卒中の場合は発症からまもない時期にかぎって、点滴薬(血栓溶解療法)や血管の中に通す器具(血栓回収療法)で詰まった血管を再開通する治療が可能です。当院では2015年1月からの2年間で点滴による血栓溶解療法を43例に、血栓回収療法を24例に実施しましたが、血栓溶解療法では32%の方が自立され、血栓回収療法では25%の方が自分の足で歩いて退院されています。在籍医師の問題で2017年4月から血栓回収を行うことが困難になっていますが、姉妹施設である千葉医療センターと協力することで滞りなく治療が進むように努力しています。

 発症後まもない時期に来院されない場合、あるいはすでに広範囲の脳梗塞が完成している場合は血栓溶解療法や血栓回収療法は実施することができません。そのような場合でも、脳梗塞の範囲を小さくしたり、進行を抑制することを目的として点滴や内服薬による急性期の治療を行います。すでに記載しました脳卒中ケアユニットや早期リハビリテーションの活用を含めて機能の温存を図っています。
 これらの治療の結果、2015年からの2年間で当院に入院された虚血性脳卒中の患者さん651例の半数は自立した生活がおくれる状態で退院されています。

症出血の治療

 脳出血では出血が大きい場合や血液で脳室という場所が占拠され水頭症になるような場合には、血液の塊を取り除いたり脳室に管を差し込んでたまった脳脊髄液を流す手術が必要になります。当院では2015年1月から2年間の入院患者さん227例のうち42例にたいして手術を行いました。手術を行わない場合は血圧を下げる薬物を使用しながらリハビリテーションを行うことになります。
 脳出血患者さんの退院時の状況を図に示します。自立状態の方は20%程度、歩行が自立した方を合わせても40%弱、死亡率は17%ですので虚血性脳卒中と比較するとかなり重症であることがわかります。

くも膜下出血

 くも膜下出血は脳の表層にある血管が破れることで起こる出血です。症状は「金槌で殴られたよう」などと表現される突然出現するとても強い頭痛です。原因のほとんどは脳の動脈にできたこぶ(脳動脈瘤)が破れることで、CTを撮影することで比較的簡単に診断することができます。
 動脈瘤の破裂が原因の場合は短時間のうちに再破裂が生じて死亡する危険がありますので、手術で動脈瘤を潰す(クリッピング手術)か、動脈の中からコイルを動脈瘤に詰めて動脈瘤に血液が回らないような処置(コイル塞栓術)をすることが必要になります。出血の原因がはっきり確認できない場合や、症状が重く手術を行っても改善が期待できない場合は血圧管理などの内科的な治療を行いながら様子を見ることもあります。

 2015年1月からの2年間で入院された81例のうち31例でクリッピング手術を、21例でコイル塞栓術を行いました。
 これらの治療を行った結果を図に示します。死亡率は32%と高率でしたが、半数以上の方が自立した生活が可能な状態で退院されています。くも膜下出血は重症で生存できない方が多い一方で生存された場合には後遺症が少ないことが虚血性脳卒中や脳出血と異なる点です。

今後の課題

 2017年4月以降脳血管内治療を専門とする常勤医師が不在の状態にあります。脳血管内治療が脳卒中治療に対する重要性は近年非常に増しています。幸い姉妹施設である千葉医療センターには脳血管内治療の専門医が複数在籍していますので、密接な連携をとることで質の高い脳卒中治療を皆様に提供するとともに、専門医を確保にも努力します。

医師紹介

常勤医師

松田 信二

  • Shinji Matsuda
役職 脳卒中センター長、脳神経内科部長
専門分野 脳卒中
資格 医学博士
日本脳卒中学会脳卒中専門医
日本神経学会神経内科専門医・指導医
日本内科学会認定内科医

福田 和正

  • Kazumasa Fukuda
役職 院長
専門分野 脳血管障害、救急医学、脳神経外科全般
資格 医学博士
日本脳神経外科学会専門医・指導医
日本救急医学会救急科専門医
日本脳卒中学会専門医
メディア
掲載実績
・MEDICAMENT NEWS 第1996号 
「施設内連携による早期動脈硬化治療の重要性」

佐藤 幹

  • Motoki Sato
役職 脳神経外科部長
専門分野 脳神経外科全般
資格 医学博士
日本脳神経外科学会専門医・指導医

中村 元貞

  • Motosada Nakamura
役職  
専門分野 脳神経外科全般
資格 日本脳神経外科学会専門医

渡辺 敦史

  • Atsushi Watanabe
役職  
専門分野 脳神経外科全般
資格 医学博士
日本脳神経外科学会専門医
日本救急医学会救急科専門医

木原 一徳

  • Kazunori Kihara
役職  
専門分野 脳神経外科全般
資格 日本脳神経外科学会指導医・専門医