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医療法人社団誠馨会
千葉中央メディカルセンター

〒264-0017
千葉市若葉区加曽利町1835-1
TEL:043-232-3691
受付時間
午前8時15分〜

※来院前に必ず各科の診療時間をご確認ください。

看護師の一日の様子などもご案内

http://www.ccmc.seikei-kai.or.jp/

  • 当院は2012年10月に日本医療機能評価機構ver.6.0による認定更新をしました。

脳神経外科
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当院の脳神経外科の役割
脳神経外科紹介

脳神経外科領域のすべての救急疾患に対応

脳神経外科では、脳卒中、頭部外傷、脳腫瘍、感染症、頭痛、三叉神経痛、顔面痙攣、てんかんなど、全ての脳神経疾患の診療にあたります。
3テスラMRI、3D撮影が可能なバイプレーンDSA装置などの高性能画像診断装置や、手術用顕微鏡、神経内視鏡装置などの治療機器を揃え、確かな診断のもと安全で有効な治療を提供します。
救急疾患に対しては、通常の外来診療時間内外を問わず、夜間・休日でも脳神経外科専門医が速やかに対応できる体制をとっています。

外科治療は、脳動脈瘤に対するクリッピング術、脳動脈閉塞に対するバイパス術、開頭による脳腫瘍の摘出術、内視鏡を用いた経鼻的手術、顔面痙攣や三叉神経痛に対する根治手術、水頭症手術など脳神経外科領域全般に対して行っています。
また、脳動脈瘤に対するコイル塞栓術などの血管内治療も積極的に行っています。 脳卒中に対しては、CTスキャン、MRI、脳血管撮影が24時間施行可能であり、血栓溶解療法や手術などの超急性期治療から回復期のリハビリテーションまでを脳神経外科医が一貫して担当します。

このような診断を受けた方は、一度当科をご受診ください。

医師紹介

常勤医師

佐藤 幹

  • Motoki Sato
役職 脳神経外科部長
専門分野 脳神経外科全般
資格 医学博士
日本脳神経外科学会専門医・指導医

福田 和正

  • Kazumasa Fukuda
役職 院長
専門分野 脳血管障害、救急医学、脳神経外科全般
資格 医学博士
日本脳神経外科学会専門医・指導医
日本救急医学会救急科専門医
日本脳卒中学会専門医
メディア
掲載実績
・MEDICAMENT NEWS 第1996号 
 「施設内連携による早期動脈硬化治療の重要性」

中村 元貞

  • Motosada Nakamura
役職  
専門分野 脳神経外科全般
資格 日本脳神経外科学会専門医

渡辺 敦史

  • Atsushi Watanabe
役職  
専門分野 脳神経外科全般
資格 医学博士
日本脳神経外科学会専門医
日本救急医学会救急科専門医

木原 一徳

  • Kazunori Kihara
役職  
専門分野 脳神経外科全般
資格 日本脳神経外科学会指導医・専門医
脳神経超音波検査士

中村 孝雄

  • Takao Nakamura
役職 理事長
専門分野 脳神経外科全般
資格 日本脳神経外科学会専門医
日本医師会認定産業医
日本医師会認定健康スポーツ医

非常勤医師

  • Yasuo Iwadate
資格・専門分野 ■脳腫瘍、脳神経外科全般
医学博士
日本脳神経外科学会認定医
がん治療認定医
  • Naoyuki Murai
資格・専門分野 ■神経内視鏡、脳神経外科全般
医学博士
日本脳神経外科学会専門医
日本神経内視鏡学会技術認定医
  • Masaki Raimura
資格・専門分野 ■頭痛、脳神経外科全般
医学博士
日本脳神経外科学会専門医
日本頭痛学会頭痛専門医
日本東洋医学会東洋医学専門医
当科で診療する主な疾患
聴神経腫瘍について

聴神経腫瘍とは

1.はじめに
難聴!聴神経腫瘍?
聴力低下(難聴)をきたす原因のひとつとして、聴神経腫瘍という病気があります。聴神経腫瘍は良性の脳腫瘍で、手術的に腫瘍を全摘出することにより治ります。しかし、腫瘍の大きさ・手術前の聴力が、手術の結果に大きく影響します。小さい聴神経腫瘍では聴力を温存しながら腫瘍を摘出することも可能で、熟練された繊細・丁寧な手術とABRやCNAPによる術中の聴力モニタリングを行うことで、高い聴力温存率が得られるようになっています。ただし、早期診断が重要であることはいうまでもありません。

2.聴神経腫瘍はどんな病気?
聴神経から発生する“良性”の脳腫瘍で、神経を包んでいる膜、鞘(さや)の細胞から発生するために、聴神経鞘腫(ちょうしんけいしょうしゅ)とも呼ばれます。良性の腫瘍であるために、脳以外の他の臓器(肝臓、肺など)に転移したり、1〜2カ月で急激に大きくなることはありません。しかし、腫瘍は徐々に成長し、大きくなると脳を圧迫するようになり、歩行障害、意識障害などをきたし、最終的には生命にかかわってくる病気です。

3.症状は?
初発症状は聴力低下:この時期に診断することが重要
最も多い初発症状(最初に自覚する症状)は、聴力低下つまり難聴です。通常、聴神経腫瘍は片側に発生しますので、腫瘍のできた側の聴力低下が発生します。突然の難聴(突発性難聴)として発症することも稀ではありません。電話の声が聞き取りにくい、人ごみでの会話が聞き取りにくいなどの症状で気付くことが多いようです。耳がつまったような感じ(耳閉感)が現れることもあります。この時期に診断することにより、腫瘍が小さな時期に早期診断ができます。

進行すると歩行障害などが出現
しかし、そのまま放置されると、腫瘍が大きくなって、三叉神経や小脳を圧迫するようになります。このため、三叉神経の障害による顔面のしびれ・痛み、小脳の圧迫によるふらつき・歩行障害、水頭症の合併による意識障害などの症状が出てきます。この時期まで進行すると、治療はかなり難しくなってきます。

4.早期診断にはMRIが必須
聴神経腫瘍を早期診断するためにはMRIが必須です。造影剤を使ったMRIを行うことにより、直径数ミリの小さな腫瘍を正確に診断することができます(右図:MRI):造影剤を使ったMRIにより1センチ以下の小さな聴神経腫瘍も確実に診断できます(右図:MRI)。しかし診断が遅れた大きな腫瘍(3センチ以上)は、小脳や脳幹などを強く圧迫し、歩行障害や水頭症などをきたします。


診断・治療法について

5.聴神経腫瘍:どのような治療法があるのか?
腫瘍摘出術により治る
良性の腫瘍ですから、手術により腫瘍をすべて取り除く、つまり全摘出することにより、再発もなく治ります。腫瘍が小さく聴力低下が軽い場合は(つまり早期診断された場合は)、聴力を温存しながら腫瘍を摘出することもできます。腫瘍が大きな場合は手術も難しく、腫瘍の全摘出が不可能となったり、手術合併症をおこすことも多くなります。この場合の合併症としてもっとも多いのは顔面神経麻痺です。
よい治療結果を得るためには、早期診断が大切です。

小さな腫瘍ではガンマナイフという治療法もある?
最近、手術以外の治療法として、ガンマナイフ(放射線による治療装置)が行われることがあります。大きさが2センチ程度までの小さな腫瘍が主な対象ですが、手術と異なり、ガンマナイフは腫瘍を消すことはできません。また最近ではガンマナイフ後に腫瘍が再発した症例も経験しますが、この場合の手術は非常に難しく、合併症を起こさず腫瘍を全摘出することは至難です。

6.聴神経腫瘍のおもな治療法:聴力を温存した小さな聴神経腫瘍の摘出

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手術中に脳幹聴性反応(ABR)や蝸牛神経複合電位(CNAP)と呼ばれる聴力の持続モニタリングを行いながら、聴力温存を目指した腫瘍摘出を行います。手術前に良好な聴力が残っている小さな聴神経腫瘍の症例を適切に選択することにより、80%程度の聴力温存率を達成することも可能です(参考文献:Yamakami I, et al: Hearing preservation and intraoperative auditory brainstem response and cochlear nerve compound action potential monitoring in the removal of small acoustic neurinoma via the retrosigmoid approach, J Neurol Neurosurg Psychiatry 2009;80:218-227)。聴神経腫瘍の摘出術は、非常に精度の要求される手術であり、手術用顕微鏡を使いながら、聴神経や1ミリ以下の小さな血管も傷つけることのないように行われます(右:聴力温存手術ビデオ)。

7.突発性難聴で発見された聴神経腫瘍における聴力を温存した腫瘍摘出術
聴神経腫瘍は突然の難聴(突発性難聴)で発症することも稀ではありません。突発性難聴で発症し、ABRやCNAPによる聴力モニタリングを行いながら腫瘍摘出を行い、聴力を温存した症例の治療経過を図に示します(右図:聴力の経過)。発症翌日は聾(聴力喪失)の状態でしたが(黒)、10日後には聴力はかなり回復しました(青)。2月後には良好な聴力まで回復し(赤)、4月後に腫瘍摘出を行いました。腫瘍摘出手術後も良好な聴力が温存できました(緑)。

8.まとめ:聴神経腫瘍も早期診断が重要
腫瘍が小さなうちに早期診断された場合には、聴力を温存しながら腫瘍を摘出することも可能です。しかし、腫瘍が大きくなると、手術後に顔面神経麻痺などの合併症をおこすことも多くなり、腫瘍を全摘出できず、腫瘍を一部残さざるを得ないこともあります。
聴神経腫瘍は良性の腫瘍ではありますが、早期診断が非常に重要です。

顔面痙攣について

顔面痙攣とは

1.片側顔面痙攣とは?
片側の顔面の筋肉が、無意識のうちに(医学用語では不随意にと表現します)、ぴくぴく引きつるように動いてしまう病気で、片側の顔面の痙攣(ぴくつき)が、不随意に、発作性に、反復性におこる病気と定義されます。最初は、目の周囲の筋肉(眼瞼)がぴくつくことから始まり、時間の経過とともに、ぴくつく範囲や程度、頻度が増えて行きます。目の周囲から徐々に鼻、口の周囲に広がっていきます。
痙攣の頻度が少ない頃、痙攣の合い間には、顔面のゆがみなどはありませんが、痙攣の頻度が増え、痙攣が絶え間なくおこるようになると、顔面がゆがんだままになったり、ほとんど片目が閉じた状態になってしまいます。
顔がぴくつくというだけで、命に関わる病気ではありませんが、とくに顔貌を大切にする女性にとっては、とってもわずらわしい病気です。悪いことに、この病気は女性に多いのです。また、片目が閉じたようになることで、車の運転がしにくい、ものが見えにくいなどの障害が出てきます。

診断・治療法について

2.なぜ片側顔面痙攣がおこるのか?
顔面の筋肉の動きは、顔面神経という神経により行われています。片側顔面痙攣はこの顔面神経に対する血管圧迫が原因で発生します。
顔面神経は、“脳幹(のうかん)”と呼ばれる脳の部分から出て、頭蓋骨の小さな穴を通り、顔面の筋肉に分布します。神経が脳幹から出た直後の部分(神経出口部)において、血管(多くの場合は、直径1ミリ程度の動脈)により圧迫されることが、片側顔面痙攣の原因となるのです。
持続的な血管圧迫により障害された神経が、異常興奮をおこすことで、顔面の痙攣がおこるようになります(左図:血管圧迫、脳神経外科学大系第15巻:中山書店より)。

3.片側顔面痙攣のおもな治療法:脳神経減圧術

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私たちは片側顔面痙攣に対する脳神経減圧術において、abnormal muscle response: AMRのモニタリングをおこなっています。AMRは片側顔面痙攣に特徴的な異常誘発筋電図です。脳神経減圧術中にモニタリングすることで、顔面神経に対する圧迫血管の移動が有効に行われたかどうかを確認することもできます(下図:AMRモニタリング)。

三叉神経痛について

三叉神経痛とは

1.三叉神経痛とは?
顔面におこる突発的な激しい痛みです。痛みは、“電撃痛”とも表現されるように、突然やってくる、走るような痛みです。痛みは数秒以内で消えて、痛みがない時間には何ら症状がありません(症状が進行してくると、痛みの頻度が増えて、痛みのあい間にも、痛みが何となく残っているように感じることもあります)。
痛みは、何のきっかけもなく、全く突発的にやってくることも多いのですが、話をしたり、食事をしたり(ものをかんだり)、歯を磨いたりすることなどにより、痛みが誘発されることもしばしばです。症状が進行すると、痛みのために、食事をとることも、話をすることもできなくなるほどです。
顔面の感覚(痛みや触覚など)は、三叉神経という神経により行われていますので、三叉神経痛と呼ばれています。

診断・治療法について

2.なぜ三叉神経痛がおこるのか?
三叉神経痛は、三叉神経に対する血管圧迫が原因で発生します。
三叉神経は、顔面から頭蓋骨の小さな穴を通り、“脳幹(のうかん)”と呼ばれる脳の部分に入って行きます。
この三叉神経が脳幹に入る部分(神経入口部)において、血管(多くの場合は、直径1ミリ程度の動脈)により圧迫されることが、三叉神経痛の原因となるのです。持続的な血管圧迫により障害された神経が、異常興奮をおこすことで、顔面の突発的な痛みがおこるようになります(左図:血管圧迫、三叉神経に対する血管圧迫により三叉神経痛が発生し、顔面神経に対する血管圧迫で片側顔面痙攣が発生します、脳神経外科学大系第15巻:中山書店より)。


3.三叉神経痛のおもな治療法:脳神経減圧術
このように、三叉神経に対する血管圧迫により三叉神経痛が発生しますから、三叉神経に対する血管圧迫を取り除くことにより、病気の治療ができます。神経に対する血管圧迫を取り除いてやる手術が脳神経減圧術です。この手術は、1970年代から行われるようになり、すでに歴史的にも確立された手術法です。この手術により、三叉神経痛の80%〜90%において、長期的な手術効果、つまり痛みの消失あるいは軽快が得られます。