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医療法人社団誠馨会
千葉中央メディカルセンター

〒264-0017
千葉市若葉区加曽利町1835-1
TEL:043-232-3691
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午前8時15分〜

※来院前に必ず各科の診療時間をご確認ください。

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http://www.ccmc.seikei-kai.or.jp/

  • 当院は2012年10月に日本医療機能評価機構ver.6.0による認定更新をしました。

診療部インタビュー

外科部長 松葉芳郎医師 他職種のチーム医療で多様な側面から患者さんを支えます!

病院の中で患者様と一番向き合うことが多い職種と言えば、やはり医師。
医療の専門的な知識はもちろん、刻一刻と変化する患者様の病状に対して治療方針を決定する決断力なども求められます。 患者様や家族の想いを汲み、医療的見地を踏まえ毎日疾患と向き合う松葉医師に普段意識していることや、医師と患者の関係ではなかなか聞くことが出来ないことまで、様々なお話を伺いました――。
(取材日:2009/11/16)

――意外に聞くことが出来ない質問かも知れませんが、そもそも松葉先生が医師になられたきっかけはなんだったのですか?

松葉僕は子供の頃、非常におじいちゃんっ子でして、その祖父に幼少の頃から盛んに『技術を身につける重要さ』を教えられました。その影響もあり、気がついた時にはそういった(医療の)専門職を常に意識するようになっていましたね。

――医療分野も現在では細分化と横断化の2軸から考えられていますが、先生が外科を選んだ理由はなんですか?

松葉診療行為や手術といった治療手段を通して直接的に患者さんと関われること。またダイレクトにその結果が見られるというところに惹かれましたね。

――周囲から、松葉先生は「皆で協力する『チーム医療』を非常に大切にされている」と伝わって来ることが多いのですが、気にかけていることや、具体的に病棟で共有している目標はありますか?

松葉僕らの想いが色々な方々に伝わっているのは嬉しいですね。病棟で共有している目標はまさに「多職種で患者さんを支えるチーム」。これに尽きます。
カンファレンスも、もっと本当は充実しないといけないと思っています。
僕ら医師と看護師が現場では2本の大きな柱だとしても、栄養士や薬剤師、ケースワーカーやその他関わる人たちの誰が欠けても病棟は成り立って行かない。そんな側面がたくさんあります。 特に最近は外科の患者だからといって、外科の手術を行えばすぐに退院。という方は非常に少ない。
経済的なこと、例えば手術したが戻る家がないとか、病院と自宅の距離が遠く、通院が難しい・・・。などなど非常に多様な側面があるのです。これらの患者さんに向き合っていくには、やはり他職種の介在が欠かせません。

病気だけを診るのではなく、その人の背景までも診る医師に

――それは、当院の患者様にご年配の方が多くいらっしゃるから、ということですか?

松葉もちろん患者さんの特徴の一つがその要因となっていることもあるかと思います。実際、私が以前研修を受けた病院では、患者さんがもう少し若い層でした。訪れる患者さんも他院からの紹介が多く、手術後すぐに家庭に帰るか、紹介元の先生の所に戻る場合などが殆どでした。
しかし、当時に比べると当院に限らず、手術を受ける患者さんの年齢も上がっていますので、身体的にも色々な基礎疾患を抱えていらっしゃる方が増えています。
この加曽利で総合病院としての役割を果たそうとすると、それらの側面を解決しないと本当の意味で患者さんと共に進んで行くことにならないと思います。

――患者に近い立場からすると、『病気だけをみて、腕がよく、さっと直していただける先生』はもちろん有り難いのですが、やはり人間なので色んな背景も見てもらえると安心しますね。

松葉この特殊な病気はこの先生以外対処が難しい・・・そんな医師ももちろん必要です。
ただし、この地域・・・、『加曽利の方たち』は、圧倒的にそれ以外の様々な生活背景や基礎疾患を抱えて、地域密着型の外科診療を必要とする患者さんが多いのです。

――そういえば、当院の2-1病棟(外科・脳神経外科の病棟)で展開している「ありがとうキャンペーン」に、医師で登録されたのは松葉先生だけと聞いています。さすが松葉先生だと皆喜んでいましたよ。

松葉病棟の師長がカンファレンスルームに紙を貼っていたので何をしているのかを訪ねたら、スタッフ間のお互いの感謝の気持ちを毎日紙に書き出して貼る、と言っていたので参加しました。
確か・・・、土曜日に緊急手術が入り、人が少ない時に夜中までたくさんのスタッフが残ってくれた時です。仕事と言えばそれまでですが、勤務時間を過ぎているのに手術直後の患者さんが安心して過ごせるよう、残ってくれる気持ちがありがたくそれを表したかったので、良い取り組みだと思いました。

医師のエネルギーは患者様からの「頼りにされている」という想いが源

――最近、医師として働いている中で、何か強く感じていることはありますか?

松葉先日、海外で仕事をされている方で、具合が悪くなった際に、国際的な紹介機関を通じて成田空港近くの病院と言うことで、当院に入院された患者さんがいらっしゃいました。
その方から『外から見た日本の姿』などをお伺いすると、医療も奥が深いですが、それ以外の世界のことに対して、知識が足りないなと痛感しました。漠然としていますが、日本の歴史とか、そういったことが本当に大切なのだと感じました。

――先生のモチベーションの源はなんですか?

松葉「患者さんの病状が良くなって退院される事」このことが一番モチベーションを上げますね。
ただ、患者さんは医師が病を「良くする」「治す」と思いがちですが、患者さんが「頼りにしてくれる」「必要としてくれる」そんな想いに応えたいという気持ちが僕らのエネルギーの源なのです。そんな「頼りにされている」と言うことがなくなってしまったら、多分働けなくなるのではないかと思います。
患者さんには治る方も、治らない方も様々にいらっしゃいます。それは、厳しい現実ですが、だからこそ自分の必要性・存在というものがあるのだ、と思います。

――診療にあたって大事にされていることは何ですか?

松葉そうですね、意思の疎通にはまず何をおいても、一に会話、二に会話。直接その方たちと対話する。患者さんだけでなく、チーム医療として、できるだけケースワーカーや薬剤師とも一緒に話すようにしています。それは、ミーティングの時に限らず、階段の途中でも廊下でも同様です。

――先生が現在一番注目している消化器外科の疾患はなんですか?

松葉外科で扱っている病気では、大腸の疾患、ヘルニア、胆石などです。
大腸の疾患の患者さんが最近多いですが、大学の大腸グループで腕を磨いた武田医師が着任したので、大腸腹腔鏡手術も進むと思います。
また、ヘルニアと聞くと、腰のヘルニア(椎間板ヘルニア)を想像される方が多いかも知れませんが、消化器外科で扱うヘルニアというと、ソケイヘルニアいわゆる脱腸のことです。
腹壁の弱い所から腹膜や腸がはみ出してしまっている状態で、奥が深い疾患です。患者さんも当院近辺の方が多いので、ヘルニア外来も今後検討してみようかとも思っています。

――幼児がよく患う疾患のようなイメージがありますが、ご年配の方にも多い病気なのですか?

松葉そうですね子供のヘルニアは先天的で、男児で睾丸が下りてくる通り道にヘルニアが起こりやすいです。その半数は1歳までに発生しますが自然に治る場合もあります。
ご年配の方の場合は、加齢により筋肉が弱るなどの原因が多いですね。初期の痛みはあまりありませんが膨れてくることで本人も気が付きます。

「自分の家族だったらどうするか」が判断を支える

――最後になりますが、患者さんに、一言お願いします

松葉他の診療科もそうでしょうが、外科の手術は本当に難しい。
この疾患ならこうだ、と決めつけられない部分が多く、非常に悩みます。
例えば、通常ならこれが本流だけれども、別の基礎疾患や年齢、以前に大きな病気を患ったことがあるなど、様々な要素が複雑に絡み合います。いかにその中でベストの方法を選択するかというのは非常に難しいです。
最終的には、ご本人やご家族と話して決めますが、託された場合は、最終的には『私自身の親が患者であったらこの方法を選択する』という判断を基準に選ぶなどしています。
患者さんの抱える病状も背景も千差万別です。私たちは一緒に悩み、話し合い、最善の治療を行って、結果を出す同志です。私も医療の知識のみならず人間的な深さも一生勉強していきたいと思っています。

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