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医療法人社団誠馨会
千葉中央メディカルセンター

〒264-0017
千葉市若葉区加曽利町1835-1
TEL:043-232-3691
受付時間
午前8時15分〜

※来院前に必ず各科の診療時間をご確認ください。

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http://www.ccmc.seikei-kai.or.jp/

  • 当院は2007年10月に日本医療機能評価機構ver.5.0による認定更新をしました。

看護部紹介|インタビュー

インタビュー 山本医師・小川看護師・白山看護師・小林薬剤師

千葉中央メディカルセンターの感染管理室…チーム連携で患者様や職員の安全を影から支える。医師・看護師薬剤師・コメディカルなどで院内感染対策チームや委員会を構成。日常の看護業務や病院内全般における感染症対策を行う「感染管理認定看護師」。本格的な冬到来の今、感染症の予防・制圧に関する専門知識を持つ彼らと感染管理室のメンバーに活動の様子を伺いました。

受講要件を満たし「感染管理認定看護師」取得 〜 次の目標は、多くのリンクスタッフを育てること 〜

――今年、「感染管理認定看護師」になられた白山さん。おめでとうございます!認定看護師を目指したきっかけや、これからの目標などについて教えてください。

白山:看護部長から「感染に興味がれば、学校に行ってみては」と声を掛けていただいたのがきっかけでした。病棟で感染委員をしていたので、感染管理には強い興味を持っていました。知識を深める良い機会であること、実務経験5年以上、感染に携わって3年以上という受講の要件も満たしているこの時期に、病院も取得を後押ししてくれるという恵まれた環境が揃った絶好のチャンスだったので思い切って、学校に半年間通わせていただきました。認定看護師になるために病院からの生活面でのバックアップも大きくて、本当に感謝しています。「認定看護師」は取ることがゴールではなくて、その後も、相当大変だと自覚しています。

小川:そうですね。この資格は、日本看護協会が認定する認定看護師の一つで、5年毎の更新制です。私も感染管理認定を取って5年経ち、ちょうど今年、更新をしました。更新には、必要なポイント数が決まっていて、学会発表やレポート、多くの分野を満たした上で、更新を申し込みます。一度クリアしたらそのまま認定を維持できるわけではないんです。それだけに、常に最新の情報・知識を身につけ日々の対策に取り組んでいます。

白山:感染管理認定看護師になって、これまでの感染対策委員会活動のような月2回のラウンド同行や勉強会への参加という程度が、感染に深く携わる形へと大きく変わっていきました。今は、月曜と水曜に感染管理室に行き、認定看護師として感染の仕事を先輩に教わりながら取組み、他の日は病棟(SCU)に勤務しています。両方とも重要なウエイトなので、結構大変ですが、頑張ります!

一年間の目標としては、感染管理室と各部署を繋ぎ、感染管理室の活動を支えてくれる、「リンクスタッフ」を育てることですね。そして、サーベイランス(感染症の発生状況を継続観察し、調査・集計する)を継続して、感染症の予防と対策に役立てていくことや、抗体価(ウィルスに感染したときに体内に生じる抗体の反応の強さの指標)を皆さんに知らせていくことを目標にしています。医療者自身が、感染症から身を守るためだけでなく、周囲の患者さんや医療者への院内感染を防止するためにも、抗体価を知ることは重要です。これらの実現に向けて、一年間取り組んでいきたいと思います。

 

院内外含めた全ての関係者への相談と教育の実施 そして、感染に関する‘報・連・相’の窓口としての責務も果たす

――それでは『感染管理室』についてお伺いします。どのような活動をしているのでしょうか?

小川:常に感染の仕事をしている専任は、認定看護師の私一人ということになりますけど、同じく認定看護師の白山さんを始め、医師や薬剤師などのコアメンバーが各々の現場業務と兼務し、感染管理に携わっています。業務の内容は、感染データを収集し、発生率を捉え、その対策を迅速に行う。また、月1回の感染管理室会議で、現在、どのような問題があり、どのように発生し、どんな対応をしているかを報告します。予防も重要なので、感染を発生させないために、どのような知識・教育が必要か検討し、発生前〜発生中〜発生後、と感染に関する対応の報告・連絡・相談の窓口となります。

マニュアルの改訂なども行い、病院スタッフだけではなく、千葉中央メディカルセンターに常駐している委託業者・外注業者の皆さん、係わる全ての方々に対して、相談と教育を行っています。ですから、守備範囲は非常に広いですね。耐性菌をお持ちの患者さんがいらした場合は、薬剤部と検査課から、すぐに連絡が入り、直ちにそのデータをもらって現場に向かいますね。

小林:薬剤部としては、感染というか病態が発生した時点で、薬の使われ方を把握し、その中に問題がないかなどを診ることがメインでしょうか。気になる患者さんのデータは、電子カルテで日頃から気をつけて診るようにしていますね。また急を要する対象の患者さんには、早急に調べて対処していますね。

使用している薬の種類や、投薬量の問題などを把握するようにしています。薬の使い方に疑問があった場合は、個人として医師に伝えるのではなく、まずは感染管理室の中で適正かどうかを話し合い、その上で、感染管理室として、該当する診療科や医師に、アプローチしていく方法を、通常は取っています。個人として話したり伝えるより、連携が取れ動きやすいですね。これが感染管理室としての強みですね。

小川:本当に凄く連携が取れているんですよ!検査課が、まず発見し、その連絡が入る。薬剤部が薬の使い方や量のタイミングを見て、例えば「ちょっと長期だよ」と伝えてくれる。そして感染管理室長である山本先生に相談。その結果をきちんと迅速に伝えることで、他の医師もきちんと耳を傾け、対応をしてくれます。千葉中央メディカルセンターには、この風土が根付き、どんどん良くなってきていますね。

山本:ICN(感染管理看護師)が凄い!それに尽きますよ。当院のICNたちは、予防から対策まで自分たちで何でもやっちゃう!意識の高さが、素晴らしいと思いますよ。ICNがしっかりしているから、病院としての感染対策レベルが上がったと思います。

小川:先生から宿題もいっぱい出していただくので…(笑)。ねっ、先生(笑)

今回、白山さんが認定看護師として感染管理室の戦力に新たに加わりましたので、是非ここは白山さんに「現場力」をつけてもらいたいですね。現場の病棟スタッフは、今こういう患者さんがいるから、どうしたら良いか?と聞いてくる。そのことに対して、教科書的な対応をするのでは無く、必ずすぐに現場に足を運び、自分の目で確認し、いま何に困っているか、そしてどこに間違いがあるのか、求められた答えをすぐ答えられる力をつけて欲しいですね。何よりも「現場」で動くことが一番大事だと思いますから。

白山:はい。頑張りますっ!

日頃から心掛けている多くの研修活動で、医師、委員会、リンクスタッフとの連携が浸透していることを実感

――感染の予防対策についてお伺いします。
次々と新しい試みの研修などを開催しているようですが、その様子をお聞かせてください。

小川:予防対策として、9月に手洗いキャンペーンを開催しましたね。

白山:はい。参加者の皆さんに、実際に手洗いをしてもらって、どこに洗い残しがあるのかを、一人一人に確認してもらいました。蛍光塗料を手に塗り手を洗い、その手をブラックライトに翳すことで洗い残し部分が紫に光るので、目に見えますよね。十分に洗ったつもりでも、実際にはこんなに汚いんだよ、ということを自覚してもらい、丁寧に洗ってもらうための研修です。

手洗いは標準予防コースの中で一番大事な部分なはずですが、ローテクなので軽んじられがちなんですよ。手を介して、接触感染で菌が拡がっていくことが往々にあるので、手洗いは意外ともっとも大事だということを、継続的に研修をすることで拡げて行きたいと思って、手洗いキャンペーンをチームの活動の一つとしてやらせていただいています。今回は、78名の参加者が集まりました。

小川:全職種が対象なので、広いリハビリテーション室をお借りして、3グループに分かれて実施したんですよ。

白山:参加された皆さんには、携帯手掌消毒剤をを参加賞として配ったりしてキャンペーンの効果が出て欲しいと願っています。

小林:繰り返し繰り返しが必要ですからね。毎年繰り返してやって、皆に徹底してもらう!そういう地道な努力が必要になりますので。

白山:手洗いのキャンペーンとして大々的に開催するのは年1回ですけれども、全職員に参加してもらおうと思っています。当日、参加できなかった職員に向けて、各部署で、研修と同じ様にブラックライトを使った手洗いのキャンペーンを1週間ずつ開催し、3か月くらいかけて全部署を回る予定です。なかなか全職員というのは大変なことですけど、だからこそ、しっかりと回って徹底したいですね。

――話題の体験型研修があると思いますが、その研修や教育について教えてください。

小林:毎年、冬の時期に流行る感染性の菌として『ノロウィルス』。このノロウィルス感染防止策として非常に評判の良かった研修があります。蛍光塗料を含ませた人工吐瀉物を作り、胃袋に見たてた風船に詰め、それを一斉に床にばら撒いて片づけてもらい、飛沫をどのくらい浴びたのか、また防止策としての処理をきちんと出来ているのか体験してもらう研修でした。

白山:そうですね、エプロンや手袋など個人防護服を身に付けて片付け、蛍光塗料をウィルスに見立ているので、実際にどのくらい自分に付着するのか、汚染度を見てもらいました。

小林:それに、靴の裏に付いていると、もう、その辺一帯に撒き散らしますしね。吐物は、撒き散らされた瞬間に、想像以上の広範囲に広がっていることが体験できて良かった、と非常に好評でしたよ。

小川:皆さんに正しい嘔吐物の処理方法を身につけていただくためにDVDを作成したりもしました。山本先生もその監督として参加してくださいましたね。

白山:定期的にこういった研修は開催したいですね。12月は「結核対策の基礎」について、大学の先生をお招きした講演を計画しています。

小林:体験型研修は、確かに非常に体に入ってきやすいんですよ。これからもいろいろ企画が出来たらいいなと思っています。ただ一方で、参加出来る人数が限られてしまい、実際に体験できる人数も更に限られてしまう面もあるので、座学等と織り交ぜながらどう企画していくのかが課題でもありますね。

山本:感染係の研修は、特にみんなに知ってほしいから、常に全職員を参加対象にしているんだよ。今月は「MRSA」の座学もあったね。

以前「抗菌薬の使い方」について、大学の先生を講師として招いたけれど、病院側から、抗菌薬を使用した症例をいくつか出して、アドバイスをもらい、それを議題に、個々の話から全体の話へ展開していった。あれは面白かった。

小川:実際のところ研修は半年もすれば忘れちゃうんですよ。ノロウィルスが流行らない年はないので、毎年必ず、基本に戻るしかないですよね。毎日、研修で得たものを実践し続けることは難しいですし、季節ものは、必ずその季節に知っていることが大事なことです。通常、エプロンや手袋はマニュアルに沿ってきちんと付けてくれるんですけれど、では、正しく脱げているか?というと疑問が残ります。脱ぎ方を正しく実行しないと手が汚染されます。基本中の基本をしっかりと習得する!大事なところで、端折ることってありますよね。

小林:時間がない…とかでね。

小川:そうそう。「このことだけは完璧にやらないと感染源になっちゃうんだよ」という所を押さえてもらえれば良いのです。その徹底を教育・研修で行き届かせていくことが課題です。施設内・病院内での感染拡大がTVや新聞の話題に上ることがありますが、これを防ぐのは「知識」ですから。

小林:誰か一人が守らないと、その人が媒介になって拡がります。感染防御はみんなでやらないとダメなんです。

小川:菌って見えないじゃないですか。汚い見えるものが付けば手を洗いますよね。でも見えないと、自分に付いていないと思ってあちこち触ってしまいますよね。

白山:拡散を防ぐには、例えば吐物に対しては次亜塩素酸などを使って消毒する。吐物を処理するためには防護服などをきちんと身に着ける。このような知識が周知徹底されていることが大事だと思います。他には、下痢や嘔吐等、症状のある職員自身は、仕事が溜まっているからではなく、まず勇気を持って休む!ということですね。そして、症状がある人を早期に発見し把握することも大事だと思います。

――皆さんの日頃の感染管理室の活動が、スタッフ全体に浸透してきているなと感じるのは、どのような時でしょうか?

小林:情報把握の速さなどからも、感染について、非常に浸透して良くなってきたと思います。

山本:ICN(感染管理看護師)を迎えて、直接、みんなのお尻を叩いて、はっぱかけたんだよ(笑)!事実、ICNの存在は、本当に大きいね。

小川:凄い変わりましたよ、リンクナースさんたち!「こういう患者さんがいらっしゃるんですけれど」と、直接私の所にもいらっしゃいます。しかも、看護師だけでなく、リハビリや放射線技師のメディカルスタッフたちも、よく相談に来られますね。その様子をご覧になった山本先生も「凄いな、みんな疑問があればこんなふうに感染管理室に来るんだな」と言ってくれました。感染管理室の利用方法・認識が、みんなの取り組みで変わって来たのかなって思います。

例えば、感染症の患者さんは、電子カルテ上の氏名が紫色に変わるんですね。それを見てリハビリを実施する際に、どこまで防護をすればいいのか、手袋だけでいいのか、フル装備で対応すべきなのか、また、リハビリ部屋に病室から来てもらっていいのか、スタッフが患者さんの病室に行ってリハビリした方が良いのかなど、その患者さんの個別の相談が、最近は多く出てくるようになって、非常に手応えを感じます。

山本:現場にも感染の問題が伝わり、そのことに現場が対応している。現場の感染リンクチームとICNが、本当に上手く連携して様々なことが、どんどん、どんどん、浸透していっているね。

小川:山本先生に褒められた!初めてですよ!
前と比べたら、本当に非常に良くなったと思います。きっと、千葉中央メディカルセンターの風土も関係ありますよね。千葉中央メディカルセンターには、「さまざまなことに、みんなが強く興味を持つ」土壌があると思います。

先生方も積極的ですね。こちらから申し入れなくても、先生たちから「SSI(手術部位感染)のデータを取ってきて」って言ってきますから。感染リスクの高い「手術」という医療行為においては、100%感染を防ぐ方法は、現在無いと言われています。それでもやはり、あまりお腹を探られたくないから、手術の件数とか数えて欲しくない、という病院や医者が多いのですが、千葉中央メディカルセンターでは診療科からの依頼で感染管理室が調査をしています。これって凄いことだと思います。非常に誇れるところです。

もちろん、感染リンクチームのみんなの積極的な動きも、大きな布石になっていると思いますし、そして先生方の協力がありますね。例えば、ある医師が傷口の治癒が遅い患者さんについて山本先生に相談したら、感染管理室に専門家がいるんだから聞いてみたら、と促してくださって、その結果、医師からの感染の状況調査依頼に繋がったケースもあります。山本先生がいるから、千葉中央メディカルセンターは纏まっているんだと思います。必ず医局会(診療部会議)でも言ってますしね。

小林:確かに!感染に関して全体のまとまった雰囲気を作っているのは、山本先生じゃないかなと思います。

小川:感染係の業務は、手間のかかることが多いけれど、押し付けて逃げたりしないですしね

小林:そして憎めないキャラクター(笑)。
宿題は本当に多いんです。これ調べてあれ調べてって。

小林:でも、びっくりするほど素朴な疑問を提示されますよね。

小川:そう。素朴すぎて、エーッ?!みたいなね!流石です!

感染防止対策加算「1類」の施設基準を取得している病院として、他の医療機関との連携も図った感染対策レベルの向上活動

――院外への情報発信なども含めて、今後の活動について教えて下さい。

山本:感染管理をこれからもっと充実させていくことを考えると、どうしても感染管理対策と経営は切り離せないんだよね。

小林:そうですね。感染と医療安全は、特にお金がかかりますよね。

山本:例えば注射器の消毒を挙げても、昔は、蒸気とかで消毒して終わりでしょ。今は全部ディスポ(感染防止の為、機器・器具類を洗浄再使用するのではなく、一度使ったら 使い捨てる、ディスポーザブル化された製品を使用)。本来の人間の丈夫さはあっても、それに頼って対策をしないわけにはいかない。一つ一つのステップで対応が必要だからね。

千葉中央メディカルセンターは、感染防止対策加算「1類」の施設基準も取っている病院、それに見合った適正適切な感染対策も求められているしね。また、連携を取っている「2類」に属する医療機関に対して、教育指導を行うことも求められているんですよ。敷居の高い「1類」を認められたことで、院外との連携も深まったね。

小川:そうですね。連携を取っている病院や施設に、年4回行っています。

白山:医師だけではなく、コアメンバーみんなで行くんですよ。

小川:勉強会や、館内をラウンドして現場を見たり、また質問等を受けたりしています。

山本:院内も非常に良くなったけれど、それだけではなく地域医療に対しても、他の医療機関と連携を取って一緒に感染対策のレベルを上げる活動にも力を入れているよ。

小林:お金もかかるけど、教育も大事!ということですよね。

山本:そうだね。教育だよね!

小川:いくらお金をかけても、使い方を間違えると…ね。いろいろな形の研修や、日々の活動を通じて、正しい知識を伝え続けることが重要だと思っています。

小林:正しい使い方・知識を知らないと、それは無駄になりますから、教育が必要なんですよね。

小川:感染管理の立場で、千葉中央メディカルセンターは、患者さんに安心して入院してもらえる病院だと思いますよ。情報が院内で迅速に入手できるということは迅速に対応できますから。すぐに現場を確認して、医師や専門家に聞いて適切な対応ができるので、本当に安心できると思います。そこは大きな声で言っていいところだと、私は思います。

小林:チームで取り組んでいるので、安心ですよね。同時に、咳エチケットなど外部の方に守って頂きたい事もありますよね。患者さんやご家族、お見舞いの方等、来院される方には、気を付けてもらいたいなと思います。そういった情報発信もしていきたいですね。

小川:そうですね。病院側も努力していますが、来院される方にも、是非、協力をお願いしたいですね。

小川:先生、もっとお話ししてくださいよ。

山本:教育のことをみんなが一生懸命話してくれたからいいじゃない(笑)。

小川:やっぱり先生が纏めてくれないと〜(笑)

山本:じゃ、終わり(笑)!

専門知識を持って活躍される感染管理室の皆さん。日々の努力が実を結び、スムーズな連携・チームワークの良さが確立され、患者さんはもちろん医療関係者の身を守る活動をされている様子を伺いました。「正しい知識」を得るための研修や、繰り返し続ける努力に支えられ、千葉中央メディカルセンター全体のレベルも上がっています。次にどのような新しい企画が出てくるのか楽しみですね。

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