病院案内

一緒に働きませんか?診療技術部採用情報はこちら

診療担当表

休診のお知らせ

インフォメーション

医療法人社団誠馨会
千葉中央メディカルセンター

〒264-0017
千葉市若葉区加曽利町1835-1
TEL:043-232-3691
受付時間
午前8時15分〜

※来院前に必ず各科の診療時間をご確認ください。

看護師の一日の様子などもご案内

http://www.ccmc.seikei-kai.or.jp/

  • 当院は2012年10月に日本医療機能評価機構ver.6.0による認定更新をしました。

診療技術部 インタビュー

[リハビリテーション課]丸山 明子さん(平成11年入職)/山ア ひとみさん(平成18年入職)(取材日:2010/10/01)

栄養課というと、裏方として食事を提供する、というイメージがありますが、病院の栄養課は患者様との接点も多く、非常に幅広い業務があります。そんな縁の下の力持ちとして働く丸山さん、山アさんにお話を伺いました。
(取材日:2010/10/01)

――まず、管理栄養士という職業を選んだきっかけを聞かせてください。

丸山「医食同源」という言葉があるように、食事は身体にとって非常に大切です。そこで、まず食事を管理することで健康を維持できたら一番の幸せではないかなと。学生時代に“手に職を”と考えていた時に、栄養士という職業について知り、管理栄養士課程を選びました。

山ア私は、食品が人体に及ぼす影響について興味があったので、栄養学を専攻しました。更に深く勉強したいと思って大学院へ進学し、その後、やりがいのある仕事に就きたくて、病院の管理栄養士を選択しました。

――「調理師」と「栄養士」の違いとは何でしょうか?

山ア簡単に言ってしまうと、「栄養士」は机に向かって“献立を作る”などの作業を主に行います。「調理師」は、献立の作り方に従って実際に料理を作ります。
現在、当院には3名の管理栄養士がいます。管理栄養士は、学校で管理栄養士課程を4年間専攻して栄養士の資格を得て、国家試験に合格したもので、法律で「100床以上の病院に必ず1人は配置すること」と定められています。

丸山余談ですが、調理師とは違って、栄養士は必ずしも料理が得意ということではないんですよ。「お料理が上手なんでしょうね」と言われる度に、ちょっと困ってしまいます。
当院には、私たち病院側の「管理栄養士」と給食受託会社の「栄養士」がいますが、ベースの献立を栄養士が考えて、私たちはその献立を監修しています。特に病院では、「心臓食の塩分は1日に6g以下」といった、守らなくてはならない基準が色々とあるので、患者様の病態に合わせて毎食15種類ほどの食事を用意しています。一般食や全粥食、外科疾患の方の低残渣食(ていざんさ;消化の良い食事)、肝臓病用食など、一見して似通っていても、「塩分を抑えた物」「脂質を控えた方がよい物」といった違いがあるんです。それらを組み立てる作業が大変ですね。メニューや食材に偏りが出ないように、病院側の意見として委託側の栄養士に伝えています。
「患者様の満足度を上げる」ということは、常にベースとして心掛けていて、患者様に嗜好調査を年2回行っています。「人参が多い」などのご指摘をいただきますが、彩りを考えるとどうしても、たびたび人参が出てしまいますね。

患者さまと、じっくり会話ができる栄養指導。病状の向こう側までくみ取った指導を心掛けています。

――献立の監修の他に、管理栄養士の仕事とはどんなものがありますか?

山ア外来の患者様には栄養指導を行っています。入院患者様に対しては、栄養指導だけでなく、患者様の栄養管理にも関わります。
“メタボ健診”とも言われている特定健診で指摘を受けた方への「特定保健指導」も行っています。栄養課とスポーツ課の4名が専門の研修を受けて、「人間ドック健診情報管理指導士」の認定を得て、交替で担当しています。

丸山まず、主な業務の一つである「栄養指導」では、お1人に1時間弱の予定を組んでいるので、かなりしっかりとお話をすることができるんですよ。

山ア今は、糖尿病の患者様に栄養指導を行うことが一番多いですね。他には、腎不全の方や脂質異常症の方も多いです。
食べ物の組み合わせや、栄養のバランスについてなどの指導をしていきますが、それでも良くならない場合もあります。そんな時、難しさを感じますね。

丸山栄養指導を受けられる方は、全員が太っているわけではありません。痩せている方でも、医師に糖尿病だと言われて、とてもショックを受けて来る方もいますから、私たちの栄養指導では、いきなり「食事の話」をするのではなくて、病態について、何故食事に気をつけなくてはならないのか、検査データについて、などにも触れています。

山ア運動の話もしますね。人それぞれ活動量によって摂取エネルギーと消費エネルギーのバランスは違ってきますし、同じ運動量であっても、血糖値の動きをコントロールするのに適した時間帯、というのもあるんです。

丸山“栄養指導を受けたい“という方は、まず主治医にご相談下さい。

栄養が充足してこそ、治療の効果が発揮される。他職種で力を合わせ、最善の治療に望みます。

――最近特に力を入れている業務について教えて下さい。

丸山最近の業務で特に大きなウェイトを占めているのは「栄養管理計画書」の作成です。2006年より、国の方針として患者様の栄養管理をしっかりとサポートすることが定められました。当院もその認定施設になっていますから、入院される全ての患者様に、入院時に作成しています。治療の効果を上げるために、栄養状態を評価することで栄養不良の方を把握しています。栄養不良の方、現在の食事に問題のある方、嚥下(えんげ)障害の方などには、作成した計画書をもとに“NST(栄養サポートチーム)”が介入するんですが、そこでは、患者様に関わる全ての職種が集まって、現在の問題点・栄養投与量・投与経路・副作用対策などを検討します。栄養課も交代で参加しているんですよ。

山ア私は褥創(じょくそう;床ずれ)予防対策チームにも入っています。栄養が不十分では褥創が出来やすくなりますし、治すためにも充分な栄養が必要です。実際の摂取量など詳細のデータを用意して、チームで定期的に病室へ伺い、患者様の状態を確認します。褥創の出来ている患者様は、特にアルブミン値が低い方が多いので、そのような方にはたんぱく質を多く摂れるよう、主治医や看護師に相談してメニューを変更しています。栄養状態が良いと術後の回復が早いというデータもあります。

丸山栄養管理は全ての治療の基盤ですから、栄養状態によって治療効果や予後も左右されます。
リハビリを受ける患者様も多いのですが、やはりちゃんと食べていないとパワーが出ないし、筋力もつきません。リハビリスタッフからも“動ける状態かどうか“を判断するために、問い合わせを受けることもありますね。

「少しでもよくなって欲しい。」情報や知識を集める原動力はその想いから――。

――仕事をしていく上で大切にしていることは何でしょうか?

山ア患者様に“少しでもよくなっていただきたい”という気持ちがありますから、「栄養課として患者様に何ができるのか」「どうしたら満足していただけるか」を常に念頭に置いて仕事をしています。また、最新の知識を身につけるために、院内や院外での勉強会や研修会にも積極的に参加しています。今年は、「糖尿病療養指導士」を取得しました。また、知識のみでなく、また会いたいと思ってもらえるような人間になれればと考えています。

丸山病院では、口から食事がとれる方ばかりではありません。「経管栄養」を受ける方も多いです。鼻や胃にチューブを通して直接液状の栄養剤を入れる場合や、顎の手術後に、噛まずに飲める食事を口の隙間から入れる場合などがあります。これらは点滴などの「薬剤」とは違って「食事」ですから、私たち管理栄養士が介入します。栄養剤にも色々な種類があり、次々と新しい種類も出てきます。“どの栄養剤が適しているか”という現場からの相談に検査データなどを見ながら対応するためにも、常に情報を集めて、知識を身に付けておかなくてはなりません。

山アそのような中で、患者様やご家族から「良くなったよ」と言っていただけると、とても嬉しいですね。

丸山栄養指導後に患者様から「ホッとしたわ」「不安だったけど、話を聞いて目の前が明るくなったよ」と聞くと、とてもやりがいを感じます。厳しく指導するのではなくて、「この人だったら答えてくれる」「小さな質問でも聞いてみよう」と思っていただけるような雰囲気作りを心掛けています。

氾濫する情報に振り回されず・鵜呑みにせず、不安があれば、気軽に相談して欲しい――。

――患者様へ一言お願いします。

丸山今は健康情報が溢れていますから、そういった情報にあまり振り回されないで欲しいです。例えば、何かが“良い”と言われたら、パソコンや本で調べてみる、詳しい人に話を聞いてみる、自分なりにまず情報を集めて、選択をしてみて下さい。何にでも飛びつくのではなく、芯がぶれないことが大切です。
常に“優等生”でいなくても、時にはごほうびとして外食をしたり、楽しんで健康を保てればいいと思います。

山ア退院後の食事について聞きたいことがあるなど患者様の希望がある場合、患者様の元へお伺いしてお話を聞き、お答えしたり、資料をお渡ししたり、栄養指導予約を入れていただくと、ゆっくりお話できます。例えば、嚥下障害のある方には、嚥下食について「退院後の食事をどうしたらいいか」作り方などご家族の方にもお話をいたします。退院後の再発予防や食事について質問・疑問などありましたら、お気軽にご相談ください。
教科書的な説明ではなく、患者様の病状や家族構成、生活環境に合った実践的なお話をさせていただきたいと思っております。

診療技術部TOPへ戻る