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医療法人社団誠馨会
千葉中央メディカルセンター

〒264-0017
千葉市若葉区加曽利町1835-1
TEL:043-232-3691
受付時間
午前8時15分〜

※来院前に必ず各科の診療時間をご確認ください。

看護師の一日の様子などもご案内

http://www.ccmc.seikei-kai.or.jp/

  • 当院は2012年10月に日本医療機能評価機構ver.6.0による認定更新をしました。

メディカルEYE

2012年08月01日発行
人工透析内科部長 柏木 福和
M-eye No.31 共同の意思決定とは?

私が医師になった30年程前と現在とでは、医療の状況は全く様変わりしています。青年・壮年から(超)高齢者、単一・急性疾患から複数の加齢・老化による慢性疾患(糖尿病も含まれる)へと、治療の対象が変りました。
この為、治療の目標も、治癒(cure)から介護(care)の様相を呈しており、治療に望む姿勢も、各個人の人生観や価値観に基づき行われる必要があります。

欧米、特にアメリカでは、医療において最も尊重されるのが、自律・自立・自己決定です。「ひとに言われたから、する。」のでは無く、「自分はこのように生きてきたし、今後もこの様に生きたい。」というものです。
しかし、医療に詳しくない為、意思決定することは、なかなか難しい。そこで、共同の意思決定が必要なのです。共同の意思決定における本人・医師・医療スタッフ・家族の関係及び、共同の意思決定の五原則を図で示します。更に、自律と介入の関係も示しました。
日本において、本当に十分な共同の意思決定が行われているとは思えません。一番の責任は、やはり本人自身だと、私は考えます。また、医師の方からも五原則の③や⑤の説明は全く不十分なので、選択肢が狭められてしまいます。

話は変りますが、「事前指示書」という用語はご存知でしょうか?
これは、自身の終末期(誰にでも必ず訪れる衰弱・老衰)における、自身が要望する医療行為(人工呼吸、胃瘻、透析その他を希望する/しない)を、判断力ある今、文書にしておくというものです。欧米では、施設への入所時には、多く場合、作成されています。これも自律・自立・自己決定です。
しかし、本人自身が、終末期での医療行為(人工呼吸、胃瘻、透析その他)に詳しくないので、アメリカでさえも、「事前指示書」作成は困難です。
そこで、本人と家庭医とで十分に話し合って、共同で「生命維持療法に対する医師の指示」という書式(POLST)を作成しようとする州が増えています。これも、共同の意思決定のひとつですね。
さて、こちらも日本の現状では難しい状況です。それは、本当の意味での家庭医が存在せず、また、そのようなシステムが無いことも一つの理由です。
でも、根本は、本人の自律・自立・自己決定力の無さなのでしょう。


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コレステロールについて
2012年08月01日発行
 栄養課

●コレステロールの働き
細胞膜やホルモン、ビタミンDなどの材料になる脂質の一種。生命の維持になくてはならない成分です。中でも重要な役割は、細胞の膜を作る材料になること。私達の体を構成している60兆個の細胞の膜は、コレステロールがなければ成り立ちません。コレステロールは血液の中に溶けて肝臓から体中の細胞に運ばれます。

●LDLコレステロール(悪玉コレステロール):
コレステロールを全身の組織の細胞に運びます。

●HDLコレステロール(善玉コレステロール):
余分なコレステロールを全身から肝臓に戻す働きをします。高いと、長寿になるとも言われます。上げるには運動が大切です。

●中性脂肪:
エネルギーの貯蔵庫になる事。増えすぎると、肥満になります。

Q. コレステロールが高いと何が問題なの?
A. 血液中にLDLが増えると、それが血管の内壁に沈着してこぶ(プラーク)を作り、血管が硬くなります。これが動脈硬化です。動脈硬化が進むと血管の中が狭くなって血流が悪くなったり、プラークが破れて「血栓」と呼ばれる固まりができ、それが心臓や脳などに流れていき、血管を詰まらせたりします。血栓が心臓の血管を詰まらせるのが心筋梗塞、脳の血管を詰まらせるのが脳梗塞です。

Q. 油はともかくとらないほうがいいの?
A. そんなことはありません。ただし、飽和脂肪酸の多い脂肪は控えて。例えば、バター、生クリーム、牛乳、ショートケーキ、スナック菓子、肉、デニッシュパン、チョコレートなどです。飽和脂肪酸は、血液中のLDLを増やして動脈硬化を促進します。
Q. 卵を食べるとコレステロール値が上がるの?
A. 個人差が大きく、上がる人が半分、上がらない人が半分と見られています。どんな人にコレステロールの摂取制限が効果的なのか、また逆にどんな人に効果がないのか、まだよくわかっていません。制限することで効果のある人も多いので、血中コレステロール値が高い人はコレステロールを多く含む食品を控えて様子を見ることが大切です。
Q. どんな野菜をどれだけとればいいの?
A. まんべんなくたっぷり食べましょう。1日350gを目指してください。1食あたり120g程度。生野菜で両手のひらに3杯分、加熱野菜なら小鉢5つ分にあたります。野菜は動脈硬化予防に有効な成分が多く含まれています。
Q. 野菜の代わりに野菜ジュースでもいいの?
A. コレステロール低下に効果的な食物繊維が含まれていないので、難しいでしょう。食物繊維が体内でのコレステロールや中性脂肪の吸収を抑えます。心筋梗塞、脳梗塞の予防に有効に働いています。
Q. 食事に注意すればそれでいいの?
A. いいえ!高コレステロールの人は血中のコレステロールがすでに多い状態にあり、また、体内にコレステロールを蓄積しやすくなっています。いま体内にある分も減らさなければならないため、食事から摂るコレステロール量を減らすことは、とても重要です。「禁煙」、そして「運動」も大切です。
Q. 女性はコレステロール値が高くても治療の必要がないの?
A. 閉経前は薬物治療は不要です。食事をはじめ生活習慣の見直しを。
Q. 薬を飲んでいれば食事は変えなくてもいいの?
A. 生活習慣を改善しないと、薬の量が増えることにも。


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