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医療法人社団誠馨会
千葉中央メディカルセンター

〒264-0017
千葉市若葉区加曽利町1835-1
TEL:043-232-3691
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http://www.ccmc.seikei-kai.or.jp/

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病院ニュース

病院ニュース
第46号(2013年01月20日発行)
救急科 部長 内野 正人
救急医療体制の確立により地域医療に貢献

救急科は平成21年に創設された比較的新しい診療科目ですが、
次の2大目標
  -地域住民の健康と安心を支える救急医療を実践する。
  -千葉市医療圏における救急医療体制の確立に貢献する。
を基礎理念に掲げ、地域医療に貢献したいと考えています。

但し、他の診療科と異なり、当科だけで診療が完結するものではありません。このため適切な診療科を傷病者に提示することと、それに至るまでの応急処置を行うことが、第一の使命となっています。
このことから救急医療の診療は、よく略されて“3T”と表現されます。

●救急医療の3T
 ①Triage(トリアージ) 傷病の重症度及び緊急度から診療の優先度を決定 
 ②Treatment(トリートメント)  応急処置
 ③Transport(トランスポート) より適した診療の場への搬送

①Triage(トリアージ)は 元々が災害医療現場などで用いられる用語なので誤解されがちなのですが、救急医療では重症度というより緊急度により、診療の優先順位を決定することと考えています。
重症度でトリアージが行われることが大半を占める 昨今の救急医療現場で、当科では、緊急度に重点をおいたトリアージを行うことを信条としています。

千葉市の救急出動件数の推移をみると、一昨年までよく耳にした“救急医療崩壊”は、決してくなったわけではありません。むしろ老人医療福祉問題も巻き込みさらに崩壊が拡大して、行政だけではなく様々な医療機関などが、その解決策を模索せざるを得ない現状が窺えます。
『限られた医療資源で増加する救急患者に対応する』という問題に、当院の救急科としても微力ながら、これからの課題として取り組んでいかなければなりません。
ところで、現行の救急医療体制は、救急傷病者を、「初期救急」と「第二次救急」及び「第三次救急」とに分別する、“重症度”に応じたトリアージ(Triage)を行い、このトリアージに応じた『医療施設』へ”救急患者“を搬送する、或いは『各医療圏内』で可能な限り完結するというものです。
●現行の救急医療体制(トリアージ区分)
 初期救急 (区分①)  入院加療を要せず外来診療のみで充分
 第二次救急(区分②)  入院加療は必要であるが、緊急性を持って加療を要さない傷病者 
 第三次救急(区分③)  生命に危機を及ぼす傷病があり、緊急処置の必要がある傷病者

次に、平成23年度の1年間に、当救急科を受診した傷病者6,153名(救急車来院3,246名、直接来院2,907名)のトリアージ区分を示します。
当センターは、第二次救急を担当する医療施設ですが、全体で約69%、救急車来院の傷病者でさえも、約54%が入院を要さない傷病者であることが分かります。

しかしながら、このような傷病者が、救急医療を利用することは、「不適切である」と一概には言い切れません。
何故なら、この傷病者判別は、診断名からの重症度分類であり、緊急度によるトリアージ(Triage)ではないからです。

緊急度に重点をおいたトリアージ(Triage)を実践し、特定の『医療施設』へ“救急患者”が集中しないようにすることが、実際に『救急外来処置室』で診療に当たる救急医をはじめとする各診療科医師の感じるストレスを軽減させ、より多くの傷病者に救急医療を提供する一手段であると考え
ます。
そのために、院内では 緊急度判定看護師の常駐及び救急科受診患者の待合スペースの整備、院外では病院前救護体制指導医の立場から、「緊急度判定システム」の救急救命士への教育や一般市民への啓蒙も行わなければなりません。

さて、傷病者が医療に求める理由は年々複雑になっていきますが、その根本は疼痛、苦痛などの除去であって、決して診断ではありません。
したがって、前述の緊急度に重点をおいたトリアージ(Triage)のみでは解決には至りません。

救急医は何でもできる万能医ではないので、緊急度を鑑みながら同時に、その傷病者の病態に応じた適切な専門診療科へ確実に申し送ることが非常に重要です。
応急処置は、それまでの一時的な診療行為以外の何物でもありません。
当センターの各専門診療科のみならず、他医療機関とも連携をとり、救急医療を実践していくことも当救急科の責務なのです。

また、病院内の救急医療体制の整備及び医療教育のみならず、救急救命士を始めとする救急隊員の“病院前救護活動の質”を保証する「メディカル・コントロール(Medical Control ; MC)」 も、当救急科の使命と考えています。

救急科部長
内野 正人
 日本救急医学会専門医  
 日本外科学会外科専門医
 病院前救護体制指導医(上級)

救急科 部長 内野 正人

病院ニュース バックナンバー
号数 発行日 テーマ
50号 2014.05.07

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49号 2014.01.15

〜鼠径ヘルニアはごくありふれた病気の一つ〜

48号 2013.08.15

人間ドックの活用を
〜ゆとりを持って がん と向き合うために〜

47号 2013.05.07

生活習慣病の予防/改善に「メディカルフィットネス」

46号 2013.01.20

救急医療体制の確立により地域医療に貢献

45号 2012.09.01

病院内の委員会紹介

44号 2012.05.30

特集:(シンポジウム)患者さま参加・協力による医療安全への取り組み

43号 2012.03.20

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42号 2012.02.20

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41号 2011.07.30

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38号 2010.12.20

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38号 2010.12.20

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37号 2010.07.30

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ロコモティブシンドロームを回避しましょう。

36号 2010.04.15

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三叉(さんさ)神経痛・片側顔面けいれんに微小血管減荷術

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33号 2009.07.01

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30号 2008.07.25

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