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医療法人社団誠馨会
千葉中央メディカルセンター

〒264-0017
千葉市若葉区加曽利町1835-1
TEL:043-232-3691
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午前8時15分〜

※来院前に必ず各科の診療時間をご確認ください。

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http://www.ccmc.seikei-kai.or.jp/

  • 当院は2012年10月に日本医療機能評価機構ver.6.0による認定更新をしました。

メディカルEYE

2012年03月01日発行
循環器センター センター長 青木 直人
M-eye No.26 足の血管の動脈硬化について
最近、高齢化や食事の欧米化、それに伴うメタボリック症候群の増加等により、全身の動脈硬化が大きな問題となり、更には死亡原因の多くを占めるようになっています。心臓の血管の動脈硬化は心筋梗塞や狭心症、頭の血管の動脈硬化が脳梗塞ですが、同様に足の血管の動脈硬化もあり、これが下肢閉塞性動脈硬化症となります。

下肢閉塞性動脈硬化症の症状

心臓の血管の動脈硬化である狭心症が労作で症状が起こるように、下肢閉塞性動脈硬化症も下肢の運動、つまり歩行にて下肢の痛みが起こります。これは、痛みの原因が下肢の筋肉への血液供給不足によるためです。安静にしている状態では下肢の血液が少なくても、必要とする血液循環量も少ないため、症状はありません。しかし、歩行等で下肢の筋肉が動く事で、それに伴い血液の必要量が増加します。血液を供給する血管に動脈硬化があると、その先に十分な血液量を送ることが出来なくなり、そのため筋肉が十分な血液供給を受けることが出来なくなり、痛みが起こります。よって、痛みの性状は、下肢の筋肉が硬直する感じ、痛みで歩けなく等、人によりさまざまです。一旦歩行をやめて、安静にすることで、症状は数分で消失し、再度歩行が可能となりますが、歩行すれば再度同様の症状が再発します。痛みの出る部位は、動脈硬化がある血管の部位によって、異なります。下肢動脈の付け根、つまり足の付け根の動脈に病変がある場合は、大腿部から膝下まで、更に中枢側では臀部まで痛みを自覚します。また、膝上の動脈に病変がある場合は、下腿部の痛みを自覚します。また、左右の下肢が同時に症状を自覚することはなく、動脈硬化のある方向のみ、片側性に起こることがほとんどです。そういった症状があっても放置した場合は、歩行できる距離が徐々に短くなっていき、やがては下肢先の壊疽が起こり、下肢切断に至る事もあります。
また同様の症状が腰椎の病気、いわゆるヘルニアや脊柱管狭窄症といった整形外科の病気でも見られ、鑑別を要します。

下肢閉塞性動脈硬化症が疑われたら

まずは、かかりつけの医師に相談して下さい。下肢の動脈に病気があるかどうかの始めのチェックは、足先の血管に十分血液が流れているか否かです。以前は、患者様にベットに寝てもらい、足先、足甲や踝後ろの血管がしっかり触知出来るかどうかを見ます。明らかな左右差がある場合は、触知不良な足のどこかに動脈硬化があると考えます。また、膝裏や大腿付け根の動脈も触れて、どの部位から触れが悪いかを確認し、病変の部位を断定します。最近では、両腕と両足の血圧を同時に測定する脈波検査が一般的です。動脈硬化で細くなっている側の足の血圧は、正常側の足や腕の血圧に対し低い数値を示します。一般的に、腕の血圧が1に比べ、足の血圧が0.85以下に下がっていれば、有意な動脈硬化があると考えられます。
これが明らかになれば、次は専門医を受診する事を勧めます。以前は下肢閉塞性動脈硬化症の治療が、外科的な切開手術がメインであったため、血管外科が専門医の窓口となっていましたが、現在ではそのほとんどが切開をせずにカテーテルで治療が可能となっており、まずは循環器内科の受診をお勧めします。受診後は、その病状により、外来でのCTスキャンやMRI検査、更には入院してのカテーテル検査が必要となります。これら検査によって、動脈硬化の部位、程度が明らかになり、どのように治療するべきか判断可能となります。

下肢閉塞性動脈硬化症の治療

初期の症状や膝から足先までの末梢の細かい動脈の病変に対しては、血管を拡げる薬や血液を固まりにくくする薬を内服し治療を行います。歩行にて足の痛みを自覚する、安静にしていても痛みやしびれ、冷感が強い、足の傷が治らず悪化していくような重度の症状がある場合は、カテーテル治療やバイパス手術による血行再建を行います。
カテーテル治療は、局所麻酔下にて大腿動脈、上腕動脈、膝窩動脈よりカテーテルを挿入し、細くなったあるいは完全に閉塞している足の動脈をバルーンで拡げたり、ステントを留置することで、内腔を拡げ血液の流れを改善します。バイパス手術は人工血管や自分の静脈を使用して、病変部を迂回する血液の流れ道を作ります。
多くの病変に対しカテーテル治療が可能ですが、カテーテル治療もバイパス手術も治療部位の再狭窄や再閉塞を起こす場合もあるため、治療後には定期的な脈波検査(ABI検査)等での経過観察が必要です。

下肢閉塞性動脈硬化症の注意点

この病気は、全身的な動脈硬化の一部分です。よって、この病気がある人は、脳の動脈硬化や心
臓の血管の動脈硬化も持っている可能性が高いといわれています。一般的に、検査にて冠動脈病変がある確率は約25%です。よって、下肢閉塞性動脈硬化症のカテーテル検査の際は、同時に心臓の動脈硬化の有無があるかどうかのチェックも必要となります。このチェックを行わないと、下肢閉塞性動脈硬化症の患者様が治療によって足の症状は改善して歩行が可能となってみたら、今度は胸痛を自覚するようになったり、最悪は心筋梗塞を発症して命を落とす事になりかねません。


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作業療法って?
2012年03月01日発行
 リハビリテーション課

作業療法って?

最近、著名人が脳卒中になりリハビリテーション(リハビリ)を受けた。スポーツ選手が怪我をしてリハビリをしているなど、テレビやラジオなどで耳にする機会が増えているように思われます。そのため、以前に比べるとリハビリの社会的認知度は高くなってきているのではないでしょうか。
皆さんがリハビリという言葉を聞いて思い出される風景は・・・。
病院の訓練室で、脳卒中や骨折した患者さんが一生懸命平行棒の中を歩いて訓練している様子など、理学療法を連想することが多いかもしれません。
では、リハビリテーションの一つ作業療法とはどんなことをしているのでしょうか?

作業療法とは

初対面でも、スポーツやゲームを一緒にすることで親しくなれた。何かを行うことで不安や心配を忘れることができたなどの経験はないでしょうか。
作業療法では、体や心に障害を持った方などに対して、主体的な生活が獲得できるように作業活動を用いて治療や指導、援助を行います。作業活動とは、手工芸や木工・陶芸といった生産的なものだけでなく、日常生活の諸活動や余暇活動などの人の生活全般にわたる広範囲なものです。
作業療法を行うことで様々な作業活動ができるようになり、家族や社会の方と作業を通して交流が図れるようになれればと思います。


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