和漢診療科(漢方内科)|千葉中央メディカルセンター

SPECIALITY診療科案内

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和漢診療科(漢方内科)

患者さんへ

和漢診療という言葉をご存知ですか?

漢方医学に軸足を置きながら、西洋医学の良いところも取りいれ、両者の長所を合わせた診療のことを言います。

西洋医学は日進月歩で進化していますが、それのみで患者さんのすべての問題を解決できるわけではありません。例えば、西洋医学的な検査で異常がないにもかかわらず、症状が継続している場合などには、西洋医学のみでは対処が難しいのが現状です。このような場合には、和漢診療の立場からアプローチすると良い結果が生まれることもあります。

診療にあたる医師は、日本東洋医学会が認定する漢方専門医であり、かつ西洋医学(内科系)の専門医でもあります。したがって、治療には漢方薬(煎じ薬・漢方エキス製剤)を用いるのが基本ですが、必要に応じて西洋薬も使用します。

西洋医学の視点を持ちつつ、漢方医学の知恵も取り入れた医療を提供していきたいと考えていますので、是非ご相談ください。

和漢診療科(漢方内科)は日本東洋医学会認定研修施設です。

この為に複数の専門医を目指す医師が陪席し、脈の診察、腹部の診察などを指導医である寺澤から伝授されます。患者さんにとってご不快なこととは存じますが、術は言葉では伝えられないのです。これからの漢方医学の継承と発展のために是非ご協力下さいますようお願い申し上げます。

当科は ”完全予約制” です。
受診をご希望の方は、事前にお電話にてご予約の上、ご来院下さい。
  • ※現在、他院にて受診中の方は、担当医にご相談いただいた上で、紹介状をお持ち下さい。
  • ※現在、当院の他科治療中の方は、受診科の紹介が必要となりますので、担当医に当科受診をご相談下さい。

予約・お問い合わせは
受付時間 :月~金 13:00~17:00  (※祝日は除く)
連絡先 : 043-232-3691

対象疾患

内科系疾患 機能性胃腸障害、過敏性腸症候群、便通異常、気管支喘息、膠原病、腎機能障害など
外科系疾患 腰痛症、変形性関節症、頚肩腕症候群、術後合併症、痔など
疼痛性疾患 慢性頭痛、腹痛、帯状疱疹後神経痛など
皮膚科疾患 アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬、尋常性座瘡、円形脱毛症、蕁麻疹など
耳鼻科疾患 アレルギー性鼻炎、咽喉頭異常感症、めまい症、慢性副鼻腔炎など
産婦人科疾患 月経困難症、更年期症候群、子宮筋腫、不妊症など
小児科疾患 虚弱体質、起立性調節障害、夜尿症、不登校など
その他 冷え症、慢性疲労、不眠症、西洋薬(抗がん剤等)の副作用、パニック障害など

  • 地野 充時

    地野 充時 Atsushi Chino

    役職 和漢診療科部長
    専門分野 和漢診療学
    資格 医学博士
    日本東洋医学会認定漢方専門医
    日本東洋医学会指導医
    日本臨床漢方医会認定漢方家庭医
    日本内科学会総合内科専門医
    城西国際大学 薬学部 医療薬学科 和漢医薬学研究室 特任教授
  • 寺澤 捷年

    寺澤 捷年 Katsutoshi Terasawa

    役職 和漢診療科顧問
    専門分野 和漢診療学
    資格 医学博士
    日本東洋医学会認定漢方専門医
    日本東洋医学会指導医
    日本神経学会専門医
    その他 業績の詳細はこちら
  • 太田 陽子

    太田 陽子 Yoko Ota

    役職 医員
    専門分野 内科全般、和漢診療、小児外科
    資格 医学博士
    日本東洋医学会認定漢方専門医
    日本小児外科学会専門医
    日本外科学会専門医
    日本がん治療認定機構認定がん治療認定医
    日本体育協会公認スポーツドクター
    日本医師会認定産業医

外来担当表

(完全予約制)
午前
8:15~11:00
地野 充時 太田 陽子 地野 充時 地野 充時
午後
13:00~16:30
地野 充時
第2週15:00~
診療開始
寺澤 捷年 寺澤 捷年 寺澤 捷年
第2週 休診
地野 充時

休診・代診情報

休診・代診日 AM/PM 診療科 医師 備考
10/7(月) PM 和漢診療科 地野 充時 休診
10/11(金) PM 和漢診療科 地野 充時 休診
10/12(土) AM 和漢診療科 地野 充時 休診
11/16(土) AM 和漢診療科 地野 充時 休診
11/22(金) PM 和漢診療科 地野 充時 休診

医師の急な都合により、休診情報を掲載できない場合がございますので、ご了承ください。

当院の和漢診療科(漢方内科)の役割

「漢方」は一人の患者さんを「小宇宙」と捕らえ、心も身体も不可分のものとして、一人一人の病状に合わせて治療する優れた医療体系です。しかし一方で、歴史上科学的な方法を開発出来ませんでしたので、内視鏡による早期胃ガンの診断や、様々な血液検査による診断技術を持ち合わせていません。そこで私たちは「漢方」と「西洋医学」の長所を伸ばし、短所を補うことこそ、これからの医療の一つの大きな方向であろうと考えたのです。これが「和漢診療科」の目指す基本的な考え方です。従って、診断方法は漢方的な診断と西洋医学の診断を併せて行いますし、また、治療方法としては、漢方薬を単独で用いることもあれば、漢方薬と新薬を併用することもあります。「困ったときの和漢診療科頼み」とお考えくださり、ご相談ください。
千葉中央メディカルセンターは保険診療機関ですので、生薬を調合した漢方薬も、漢方エキス製剤も健康保険が適用されます。現在、医師(医療機関)に受診中の方は担当医からの「紹介状」があると助かります。これまでの経過や治療薬の経歴を知らせて頂くことは、私たちにとってとても参考となる情報なのです。

当院の和漢診療科(漢方内科)の役割
和漢診療科(漢方内科)の診察について

独特な診察をする和漢診療科。どのような診察をするのでしょうか…? よろしければ、まずはこちらのストーリーを読んでみてください。
他にも、漢方治療について様々な情報を公開しています。一度のぞいてみてください。 ⇒日本東洋医学会

寺澤捷年医師 受賞紹介
【受賞暦】
2023年11月 瑞宝中綬章
2017年11月 日本医師会・最高優功賞
2017年2月 全日本学士会・アカデミア賞
2009年11月 武見記念・生存科学賞
2008年6月 日本医史学会 矢数道明医史学賞
2005年6月 日本東洋医学会 学術賞
2002年8月 和漢医薬学会 学会賞
1996年4月 陳立夫中医薬学術奨賞
1986年7月 北里研究所「大塚敬節賞」
著書のご紹介

寺澤医師の著書「和漢診療学―あたらしい漢方」が岩波書店より出版されました。(2015.11.20出版) 目の具合が悪いときには腹を見る。ひどい汗かきと膝痛は、一つの漢方方剤で解消。人間のからだは部品の寄せ集めではない、との視座から患者をみることを実践する著者が、漢方と西洋医学の叡智を統合した和漢診療学を身近な具体例とともに提案。長年の臨床と研究から得た、患者を本当に幸せにする新しい医療の姿を綴る一冊です。

著書のご紹介
その他の著書 吉益東洞の研究―日本漢方創造の思想(岩波書店、2012.1.26出版)
症例から学ぶ和漢診療学 第3版(医学書院、2011.12.9出版)
絵でみる和漢診療学(JJNブックス)(医学書院、1997.1出版)   他