千葉中央メディカルセンターは、1982年に地域医療の一翼を担う医療機関として、その第一歩を踏み出しました。以来、「信頼と奉仕」を病院理念に掲げ、診療科目の増設、医療機器の整備、医療スタッフの育成など、超急性期の救急医療から回復期のリハビリテーションに至るまで、地域の要請に応えるように診療機能の拡充を進めてきました。この間、私たちが提供できる医療は格段に進歩し、多くの疾患領域において、その診療実績を伸ばしてきました。
しかし、どんなに最新の医療機器を整備しても、どんなに高度な技能を持つ医療スタッフを揃えても、それは「疾患」に対して提供できる治療の可能性が増したに過ぎません。大切なことは、「この地域で暮らす人々の毎日に、私たちは本当に役に立っているだろうか」と問い続けることです。
人々の健康を守るためには、「疾患」を治療するだけでなく、「病」を癒し、そして「疾患」や「病」への不安を取り除くことのできる医療者を育てていかなければなりません。地域の安心を守るためには、自然災害や感染症の大流行などの有事に際して拠り所となる施設や診療体制を整えなければなりません。医療が高度になり、社会が複雑になるほどに、そこに生きる一人一人の幸せを想う、私はそんな病院を作っていきたいと思うのです。
当院が建つこの「加曽利」の地には、日本最大級の縄文貝塚として知られる特別史跡「加曽利貝塚」をはじめ大小の遺跡が存在します。ここは、5千年も前から、大切な人たちが集い、いくつものかけがえのない人生が始まり、終わり、継がれながら、人々が暮らし続けてきた土地なのです。私たちは、この地域の歴史の一端に身を置きながら、これからずっと先までも、人々の健康と安心に欠かせない存在であり続けたいと思うのです。
信頼と奉仕
人は病気になっても、人間としての尊厳が守られなければなりません。
従って医療を受けるにあたり、患者さまは以下の権利と責務があります。
私たちは、以上のことを尊重し医療を行います。
当院は、