
2026/10/20
千葉中央メディカルセンター内科の原一彰と申します。本年のサマーフォーラムでは、「糖尿病性腎症の経過中に急性腎障害を来しIgA 腎症と診断された一 例」を発表いたしました。
本症例のような慢性腎臓病(CKD)の発見・加療には、定期的な健康診断が必須です。すでに壊れた腎臓を元に戻すことは現在の科学では不可能であり、CKDとは一生付き合っていくことになりますが、適切な介入を行えば少しでも腎臓の寿命を延ばしていける可能性があります。CKD の主な加療は、降圧と減塩による腎臓への負担軽減です。投薬はもちろんのこと生活習慣の見直しが必要であり、医療者だけの力では不十分です。医療サイドと患者サイドがチームプレイで対処し、信頼関係が必要な治療です。幸い、日本では健診に尿検査が入っていることが多く、早期発見がしやすい体制があります。健診で異常があった場合には、ぜひ当科を受診いただければと考えています。
当院所在の千葉市若葉区は、2025 年から2026 年現在にかけて、高齢化率(65 歳以上の人が人口に占
める割合)が約30.7%となっており、千葉市6 区の中で最も高い(1 位)状態です。最も低い中央区とは9ポイントのひらきがあります。こうした地域の変化に合わせ、当院では「住み慣れた地域で、できるだけ自分らしく暮らし続けたい」という思いを大切にする医療・ケアを、組織理念の「信頼と奉仕」に則り進めています。その中心となっているものの一つが、院内倫理委員会と看護部の取り組みです。
病を抱えながらも、「住み慣れた地域で自分らしく暮らし続けたい」という思いは、多くの方々に共通する願いだと思います。倫理委員会での学びを現場に還元しながら、ACP(意思決定支援)の視点を日々のケアに組み込み、患者さん一人ひとりの人生に寄り添う医療・看護の提供を今後とも続けて参ります。
2026 年7 月29 日、8 月20 日の2 日間、2027・2028 年卒業予定の看護学生を対象とした看護師インターンシップを開催しました。
今回のインターンシップが、参加した皆さんにとって「自分はどんな看護師になりたいのか」を考えるきっかけとなり、これからの進路を選ぶ際の一助となれば嬉しく思います。